異をとなえん |

指紋採取反対論への反論(その2)

2007.11.23 Fri

03:09:18

2.誤認がある

なぜなら、アメリカでの例にあるように、システムの性格からして誤認の可能性は否定できないし、「誰がテロリストを認定するのか」という問題もあるうえ、


多文化・多民族・多国籍社会で「人として」: 指紋採取「強制」。「誤認」、テロ対策と「不法滞在者」対策から引用。

指紋認証システムは指紋の特徴を抽出してデータベース化し、その特徴で一致しているかどうかを判断する。これは人間が実行する場合でも同じであり、結局誤認する可能性というのは、人間が目視で行うのに比べて少し劣ることでしかない。

今回の指紋認証システムで入国者の指紋と同一性の確認をするのは、次の三つの場合である。テロリスト等の容疑者、強制退去者、犯罪捜査に関連した指紋だが、どの指紋に一致したとしても、より詳しい調査が必要となるのだから、誤認したとしても自然に排除される。

たとえば、過去の強制退去者と一致した場合は、他の指と比べてみればいい。一本の指での誤認が千分の一とかいう実用できないほどの低さであっても、十本の指だったら10の3乗の10乗で、10の30乗分の一と言う、驚異的な低さになる。これはほとんど0で誤認と言うのはありえない。

また、犯罪等に関連している指紋とシステム的に一致する場合、当然より詳しい調査が行なわれる。その指紋を持った人間は有力容疑者となるのだから、厳密な鑑定が必要になり、誤認は結局排除されるだろう。

テロリスト等の容疑者と誤認したとしても、その場合指紋が一致して、旅券は問題ないという状況がうまれる。日本に侵入していたといわれるアルカイダの容疑者は国際手配されていたので、偽造旅券を使用していた。その場合、旅券の真偽をチェックすればいい。どちらかの判定が間違っているのだから、突き詰めていけば答えは出るはずである。

結局、誤認しっぱなしということはありえない。

最後に誤認という話の中では、"「誰がテロリストを認定するのか」という問題"も挙げられている。ただ、これは指紋認証システムと関係がない。たとえば、アメリカで無実のAさんがテロリストとして認定された。Aさんが日本に来た時、テロリストだと認定されていれば指紋認証していなくても、自分がAだという旅券を出せば追い返されてしまう。つまり、指紋認証の問題でなくて、アメリカのテロリスト認定の問題であり、それをここで議論してもはじまらない。指紋認証に意味があるのはAさんが旅券を偽造している場合だが、この場合テロリストであろうとなかろうと、強制退去するのは当然である。

つづく
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指紋採取反対論への反論(その1)

2007.11.22 Thu

02:48:37

2007年11月20日、外国人入国者に対する指紋採取が始まった。反対論も多く出ている。私は賛成派だが、哲学や世界観からの反対派が多いと感じるので、議論はなかなか噛みあわないだろう。しかし、一部具体的な論点もあるのでそれに対して反論したい。

下記のページから論点を挙げる。

多文化・多民族・多国籍社会で「人として」: 指紋採取「強制」。「誤認」、テロ対策と「不法滞在者」対策

反論するのは次の4点である。

1.テロ対策に効果がない

2.誤認がある

3.強制採取はやり過ぎだ

4.日本を訪れるビジネス観光客に悪影響

1.テロ対策に効果がない

京都新聞の夕刊によると、やはり過去の退去強制者だったそうです。テロ組織がリストに載ってる人間を送り込んでくるなんて、『永田町徒然草』の白川勝彦さんが激しい怒りあふれる記事「国益を損なう愚挙!!」の中で書いているように、ちょっと考えられませんもんね


テロ対策への効果を具体的に語るのは難しい。第一、今現在テロは起ってないのだから、テロの可能性が減少する事を示さなくてはいけないが、これは現実的にはほとんど無理だ。そこで気休め論を語ってみる。

「カムイ伝」第一部最終巻だったと思う。読んでから、ずいぶん昔なのだが、その部分はよく覚えている。主人公格の人間が権力側から追われて山に逃げ込む。権力側は山狩りをして、捕まえようとする。その時、勢子を使って追い詰めていくのだが、主人公格の人間はその包囲網は簡単に突破できると考えていても、なかなか踏ん切りが付かない。そうこうするうちに薄い網が堅くなり、いつのまにか追い詰められていく。話の中では最終的に突破するのだが、それは別の話で薄い網でも役立つというのが私の主張したいことである。

薄い網でもそれを破るには勇気がいる。テロを起こす最後の行動で密入国するならともかく、下調べの時から密入国にチャレンジするのは難しい。テロリストの気持ちになって考えてみよう。指紋採取システムがある。指紋を取られていないメンバーはたくさんいるから問題はない。潜入するメンバーを決める。そのメンバーは考える。指紋は取られていないはずだが、もしかしたらあの時の事で指紋が当局に残っているかもしれない。もしも、指紋を取られて自国に渡されたら、後々活動が難しくなるかもしれない。指紋を他国に渡さないなんて嘘に決まっている。不安になる。別メンバーの方が安全だ。テロリストたちは考える。指紋を取られていないメンバーはいるが、もしもの事がある。日本はやめて別の国にしよう、と。こんな可能性はあるのではないだろうか。

つづく。
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「ミシュランガイド東京 2008」の発表(補足)

2007.11.21 Wed

02:31:37

2ちゃんねるを見ていると、昨日から下記のコピペが出回っている。本論と関係ないけど、この文章を書いている内になぜコピペと言うのだろうと思って調べたら「コピーアンドペースト」の略か。

47 NAME: <丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん DATE: 2007/11/20(火) 22:25:44 ID:zZ6YqIcy

在日三世の私がこんなことを書くとひがみっぽい2ちゃんねるの住人に叩かれそうですけど、こんど発表されたミシュランガイドの東京版ね、8件のレストランが三ツ星の評価を受けたそうですけど、8件のうち7件は、子供の頃から家族でよく通ってました。

日本料理店の「小十」とか「神田」、すきや橋の「次郎」なんかは買い物に出るたびに夕食を食べに行っていましたし、鮨の「水谷」は大阪の伯父さんが東京に来るたびにごちそうしてくれました。また、フランス料理の「カンテサンス」は毎年クリスマスが近くなると家族で食べに行くのが恒例でした。

つくづく思うんですけど、2ちゃんねるに入り浸っている日本人は、口を開けば馬鹿のひとつ覚えのように「日本文化」を語りますけど、ではミシュランに掲載された日本料理店の何件に行ったことがあるかというと、実は行ったことが無い人が多いのではありませんか?

そんな「日本文化通」の2ちゃんねるの日本人たちは、例えばフランスから留学生が来て「本物の日本料理を食べたい」と言われたら、どこに連れて行くでしょうね。まさか、牛丼こそは日本の庶民の味だなどと威張って吉野家に連れて行くなどということは・・・(失笑)

実は、在日の私たちのほうがここで「日本文化」を語っている2ちゃんねる住人などよりもよほど本物の日本料理に舌が肥えているのではないだろうか?そんなことを考えてしまったミシュラン東京版の発表でした。


コピペされて出回っているだけで嘘と思ってしまう。さらに、3つ星のレストランの簡単な紹介がある下記のリンクを見ると、簡単にでたらめだとわかる。

渦中の「吉兆」ランク外…ミシュラン全店リストだ

3つ星レストランの開業年を見ると、「かんだ」が2004年、「カンテサンス」が2006年、「小十」が2003年、「鮨 水谷」が2005年とものすごく最近である。「子供の頃から家族でよく通ってました。」とは、おまえはいったい幾つだと、突っ込みたい。むしろ、批判的に書くなら3つ星レストランの伝統のなさを皮肉れば良かった。私も3つ星レストランが8店中4店まで2003年以降の開業であるのはちょっと驚きである。

おまけ

トルシエの通訳であったダバディ氏もブログに書いていたのでリンクしておく。別にどうでもいい内容なのだけど、今後ダバディ氏のブログを探そうと思った時に役立つ。

FLORENT DABADIE BLOG powered by ココログ: 3つ星は8店 ミシュラン東京版?
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「ミシュランガイド東京 2008」の発表

2007.11.20 Tue

01:28:25

今日最も注目したニュースは「ミシュランガイド東京 2008」のレストランの発表だった。参考にしたサイトをリンクしておく。

どうなる? ミシュランガイド東京 11月発刊 - [美食の旅(海外)]All About

「ミシュランガイド」に11月、東京版登場 ここに2005年のニューヨーク版の店の数が載ってあった。

『ミシュランガイド東京』掲載の全店を掲載世界最多の星付きレストラン150店が誕生 - 日経トレンディネット

「ミシュランガイド東京 2008」、3ツ星は8軒 : ワインニュース : ドリンク&ワイン : グルメ : YOMIURI ONLINE

2005年のニューヨーク版が、3つ星4店、2つ星4店だったのに比べて、今回の東京版では、3つ星8店、2つ星25店と、えらく差がついている。寿司、日本料理で3つ星、2つ星合わせて21店と稼いでいるのが大きい。アメリカには独自の料理があまりないので、二番煎じと見られがちなのが不利に働いているようだ。日本はとにかく今流行の寿司、日本料理の本場という事が有利に働いたと見られる。観光立国日本としては、1ポイント挙げたというところか。

料理の味がよくわからず、当然のごとく、どこにも行った事がない人間が、わかったような口をたたくのは、外から見ると実に滑稽なのだろうけど、しょせん、このような店とは縁遠い俗物のたわ言なので勘弁していただきたい。
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リンクされた

2007.11.19 Mon

02:51:16

初めて意味のあるリンクをされた。トラックバック以外で相手の意志のあるリンクなんだからうれしい。リンク元は下記になる。

SOS団:資産を大きく増やすためのサラリーマンの団2nd

サブプライム関連でリンクされているが、こちらはぐっちーさんのサイトにリンクをはったくらいで、あまり関係がなく申し訳ないところだ。

検索ワードによるアクセスもサブプライム関連が多くなっている。いろいろと書きたいネタはあるのだが、難しい。考えに煮詰まってない部分がある。それでも少しずつ書いていきたい。
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有害サイトの規制はおとり捜査で

2007.11.18 Sun

03:15:58

ネット上での有害サイトに対する規制論が幅をきかせている。
私は基本的に自由を尊重する立場なので、あまり規制をかけずに済ませられないかと考えている。
その一つの方法として有害サイトに対するおとり捜査を挙げる。

現在の状態でいわゆる有害サイトを摘発しようとすると法律上のしきいが高い。
犯罪を示唆するような情報はあっても、実際の犯罪行為自体は内輪で行なわれるので摘発できない。
疑わしいやり取りはあっても、犯罪が成立しないと捜査できない。
その結果、ネットを通じて普通の人間を犯罪に加担させる可能性が非常に大きくなってしまい、規制論が出てくる。

この状況をおとり捜査なら解決できる。
犯罪を示唆するようなサイトに一般人を装って直接連絡できる。
そして、相手側が犯罪行為を提案すればそれだけで捜査を開始できるし、
犯罪行為を未然に防ぐ事が可能になる。

おとり捜査の問題点は、犯罪に手を染めない可能性があった人に対して最後の一押しを与えてしまうことだろう。
また、裁判において捜査側と犯罪者側のどちらに主体性があったかで、もめる可能性も大きい。

しかし、ネット上でのおとり捜査はこれらの問題をかなり解決できる。
メールや掲示板での文字のやり取りなら、犯罪を行なおうとしている側も冷静に判断する事を期待できる。
一時の感情に任せてという事が少なくなるので、犯罪を誘発する危険性も少ない。
また、裁判においてもやり取りがすべて残るので、裁判官は犯罪の主体性がどちらにあったかを客観的に判断できる。
以上の事から、ネット上でのおとり捜査は有効だと思うのだ。

そして、最も重要なのは抑止効果である。
一見の客が刑事の可能性があるならば、違法行為をしようとするサイトは簡単に犯罪を受けるような事はなくなる。
それだけで、抑止効果はある。
もちろん、url、メールアドレス等を物理的に渡して、後はネットで連絡するような方法に変わるだろうが、それはネットの影響で犯罪が起こったというより、犯罪者同士がネットで連絡しているだけだろう。
一般人が有害サイトに簡単にアクセスして犯罪を犯してしまう状況を回避できれば、今回の問題は解決できる。
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スモンは遺伝子の個人差が原因?

2007.11.17 Sat

04:19:48

スモンという薬害があった。例のごとくwikipediaをひいてみると整腸剤キノホルムが原因で失明などを起こす薬害だ。当初はウィルス説なども飛びかった。理由はスモンが発生したのは、ほとんど日本だけで海外では見られなかった事にある。検索してみたが、あまりそこらへんについての詳しい説明は見つからなかった。だから、昔読んだ本の記憶で書いているが、これが一因として、日本独自の薬の認可が強調され外国の薬の認可が簡単に下りなくなったような気がする。

今回ふと思ったのは、スモンが日本で集中的に発生したのは日本人特有というか日本人に多くて日本人以外にはあまり持たない遺伝子が原因じゃないかということだ。ここらへんの話を調べてみたが、あまりいいのは見つからない。下記がちょっと面白かった。

ゲノムの個人差とは ― SNPをめぐる話

中の話は難しくてよくわからない。ただ、薬の治験も遺伝子の違いをはっきり意識して実行できれば、効能、副作用の確認にも役立つような気がする。日本の薬の認可が海外に対して遅れがちになっている問題も、何らか役立つだろう。遺伝子の個人差に着目した治験が近未来なのか、遠い未来なのかわからないが、スモンの事を思い出しているうちにそんな事を考えた。
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