異をとなえん |

ドイツはどうすべきか - ギリシャのユーロ圏離脱は不可能だ(その8)

2012.05.19 Sat

20:07:38

今日の覚書、集めてみましたのところにギリシャ情勢についての経済記事がたくさん載っていたので読みふけってしまった。
私の考えとAmbrose Evans-Pritchard氏の記事の考えがどうも異なっている。
根本的な思考法が違うみたいだ。
その本質が何なのか考えてみたい。

世界にはドイツが財政援助をしてギリシャを助けるべきだという考えが主流としてあるようだ。
なぜドイツはギリシャを救わなければならないのか。
大恐慌の再来を防ぐためだろう。
ギリシャに援助を行うことで深刻な不況は防げるかもしれない。
しかし、それはアリとキリギリスの話で、夏の間遊んでいたキリギリスが冬になってアリに援助を求めたときに、アリが助ける話になる。
自分たちが一生懸命働いていたときに遊んでいた人間を助けることは難しい。
そして、実際にはアリはキリギリスを助けようとしている。
けれどもキリギリスは最低限の援助では嫌だという。
夏の遊んでいたころに近い生活を要求する。
これではアリが援助したくなるのも無理はないはずだ。

それではギリシャがデフォルトすれば、ドイツにとって致命的になるだろうか。
とりあえず大恐慌が起こったとしても、ドイツという国がなくなるわけではない。
EUが分裂したって戦争は遠い話だ。
ユーロ圏が分裂することによる経済の混乱も起こらない。
経済の力が弱い南欧諸国はユーロ圏から離脱できないからだ。
デフォルトはできたとしても、ユーロという通貨の使用をやめることはできない。
そうなれば大不況はユーロ安を招く。
ユーロ安はドイツにとっては福音だ。
現在もドイツはユーロ圏内ではそれなりの成長を維持しているのは、ユーロ安によって輸出が伸びているからだ。

リーマンショックの再来があれば世界全体の需要が急減する。
ユーロ安になったとしても輸出は伸びなくなる。
けれども別にそれで世界が壊れたわけではない。

前回は世界全体がケインズ政策によって需要の急減を抑えた。
それはまだ各国に財政上の余裕があったからだ。
今回は財政上の余裕がなくなっている。
そうなるとリーマンショックのようなV字回復は望めない。
ただドイツは経常黒字を出している以上ある程度のケインズ政策は発動できる。
それほど悪化しない予測も成り立つわけだ。

そんなわけでドイツにとってはギリシャを助ける必要性はそれほど大きくないと思う。
どうも論旨がまとまらない。
Ambrose Evans-Pritchard氏の記事の分析もできなかった。
次回もう一度挑戦する。

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