異をとなえん |

H-3妄想

2012.02.01 Wed

20:48:42

三菱重工が開発している新しいロケットエンジンが気になっている。
エキスパンダーブリードサイクルという方式のエンジンで、現在のH-2の2段目に採用している。
このエンジンをより大きくし1段目に採用しようというのが、日本の次期ロケットの構想だ。

このエンジンの何がいいかというと、コストが安くなるのである。
素人の私にはよくわからないのだが、三菱重工の技報(pdfファイル)の他方式と比べた図を見ると、納得できる。
他の方式に比べて、配管等が半減している。
だから半値になるかというと、そんなに単純ではないだろう。
でも大幅なコスト安になるのは間違いないように思える。

日本のH-2は他の国のロケットに比べて高い。
最近の円高で圧倒的に高くなってしまった。
このコストの高さを引き下げる秘密兵器として、私の期待は高まるのだ。

もっとも、エキスパンダーブリードサイクル方式のエンジンは大型化に不向きだと聞く。
他の方式では燃焼エネルギーを使って圧縮しているので、より圧縮できて出力が上がる。
それに対して、エキスパンダーブリードサイクル方式では液体水素が気化するときの力で圧縮するから、どうしても弱くなる。
それで出力が上がらないらしい。
素人の理解なので本当に合っているが自信がないのだが、一応このように理解した。

けれども、三菱重工はできると確信しているらしい。
クラークが次のようなことを言っていた。
「専門家ができるといったら、それはできる。けれども、できないといったからといって不可能とはならない。」
それを信じて、エンジンができることは間違いないと思う。

日本の次期ロケットH-3はこのエンジンを2段目に1基、1段目には複数基組み合わせる。
1段目には3基組み合わせるというのが、エンジンの規模としては妥当みたいらしいけど、3基というのはエンジンの飛行制御的には難しくなるらしく、いろいろと議論されているらしい。

このことを考えていると妄想がつのってくる。
私の妄想というのは、エンジンを4基にして再使用可能ロケットにしようというものだ。
エンジンを4基にし、燃料積み込みの量を多くして、2段目を発射した後、1段目は地上に再度戻ってくる。
3基で使い捨てだと、戻るための燃料を組込めないだろうけど、1基増やせばなんとかなるだろうという発想だ。
4基にすれば、途中でエンジンが1基壊れたとしても3基で戻れる。
再使用可能といっても、飛行機型はいろいろと難しい。
もうあのロケットの形のまま、エンジンをゆっくり吹かして、細かく制御して着陸したほうがずっと楽ではないか。
実際、あんな形のロケットの着陸実験をやっている。

再使用可能にすれば価格はとても安くなる。
1段目でエンジンが壊れても、戻ってくることができればより安全性は高まるので、有人飛行も可能になるかもしれない。
もっとも有人飛行よりも、再使用可能ロケットにして費用を安くする方がより重要だ。

再使用可能というのは、スペースシャトルで失敗したように、簡単ではないだろう。
妄想だと思いつつ期待している私がいる。

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURLはこちら