異をとなえん |

アメリカのデフォルトはない

2011.07.22 Fri

04:50:31

アメリカのデフォルトの噂が飛びかっている。
国債の上限を拡大しないと、現在発行している国債の利払いや償還ができなくなって、金融危機の再来になるという話だ。
私は信じない。

議会で妥協が成立しなくとも、国債の利払いや償還を停止する前に、まず政府の支払いを停止することが可能なはずだ。
政府の公務員の一時的な業務停止はクリントン大統領のときも行なわれた。
今回もそれを実行することで、共和党とオバマ大統領の間で妥協が図られる可能性が強い。

そして、一番肝心なのは最悪の場合FRBが助けを出すはずだ。
たとえば、償還される国債をFRBが全部買い取ってしまうことができると思う。
基本的にはQE2による国債の購入と同じなのだから、法律的には問題ないはずだ。
もちろん、買い取った国債の償還は必要なのだけど、政府の口座に支払う金がなければFRBで償還の要求を止めてしまえばいい。
償還日に必ず償還の要求をしなくてはならないという理屈はないのだから、FRBが遅らしても法律的には問題ないはずだ。
普通の金融機関だと償還を要求しなければ、資金が一時遊ぶことになるから、そんなことはしない。
でも、FRBならば資金を寝かしておいたって、たいしたことない。
なんといっても、ドルを幾らでもつくりだせる。

これは一例で、もっとうまい対処方法があるかもしれない。
とにかく、金融秩序を維持しようとするのが、中央銀行の使命である以上、どんな方法を使っても国債のデフォルトは食い止めるはずだし、最悪の方法でもありさえすれば対応する。
当然ながら、こんなやり方はインチキで、実質国債の中央銀行の直接引受に等しい。
しかも無利子だ。
けれども、デフォルトを起こして金融秩序が崩壊するよりずっといい。
このことがわかっているから、基本的にアメリカ国債の金利は大きく変動していない。

この理屈は日本の国債の場合も同じだと思う。
政府が国債の利払いや償還に困れば、日銀が助けを出す。

こんなインチキを常に実行するようでは、国は破滅するだろう。
でも、瞬間的にはなんとかなる。
アメリカは絶対にデフォルトしない。

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