異をとなえん |

シンガポールがバイオ産業を根付かせるために必要なこと

2011.06.20 Mon

03:10:16

ときどき、誰か私のブログのことを話題にしてないかと、"異をとなえん"で検索する。
私のブログとトラックバックしか見つからないのが普通だけど、珍しく批判しているものがあった。
そんなわけで反論みたいなものを書いてみる。

批判があったのは、「たかじん NO マネー」という番組に対する2chのスレッドの中だ。
私のブログがリンクされ、批判があった。
関連する部分を引用する。

たかじん NO マネー

引用開始

963 : 名無しでいいとも!@放送中は実況板で : 2011/05/01(日) 00:55:51.41 ID:O4Of9G0S0 [1回発言]
メタンハイドレートってそんなに可能性有るのか。

965 : 名無しでいいとも!@放送中は実況板で : 2011/05/01(日) 01:59:59.73 ID:iW1m+gkY0 [5回発言]
メタンハイドレート使えよな、もっと国民に広く知らしめることから
始めなければばならない、現状では選択肢に入っていないなんて、話にならない。

966 : 名無しでいいとも!@放送中は実況板で : 2011/05/01(日) 02:06:06.01 ID:iW1m+gkY0 [5回発言]
シンガポールとかだと2年とか期間限定で労働ビザを発行してどんどん
バングラデッシュとかから労働者を国内に入れるけど労働者レベルの移民は絶対に許さない。
どんどん国内に入れるけど2年経ったら必ず自分の国に送り返す、労働ビザは更新しない。

でも2年働けば彼らは自分の国で一戸建ての家を建てられるから両者ともにハッピーなんだよ。

移民しかない、とか言ってる奴らはバカか詭弁を弄しているかのどちらかだよ。

移民なんかより出生率を上げること、これしかない。
夫婦2人で子供を2人産み育てても人口は増えないから3人以上産み育てられるように
生活補助や教育費を自国民はばかみたいに安くするとかすればいい。

外国人学校の無償化なんて愚の骨頂、今すぐやめるべき。
自国民と外国人を同等に扱うなんてあほな考えが根本にあるから
狂った方向に行ってしまうんだよ、明確に差をつけるのが海外先進国では当たり前。

970 : 名無しでいいとも!@放送中は実況板で : 2011/05/01(日) 07:10:26.67 ID:ZGSKAg2B0 [1回発言]
>>966
その通り。
日本に移民はいらん。
期間限定の労働者だけ受け入れるのがいい。

971 : 名無しでいいとも!@放送中は実況板で : 2011/05/01(日) 10:33:16.96 ID:iW1m+gkY0 [5回発言]
そうですね、期間限定でいいと思います。
最先端の研究や技術の開発をしている科学者や研究者などなら
移民もありかと思いますが・・

例えば、シンガポールでは人材のレベルによってビザのルールが違うようです。
シンガポール人は一人頭のGDPではすでに日本人より稼ぐようになってしまった、
参考になる部分はあると思います。

↓NHKでもシンガポールについて特集が組まれました、その紹介の映像です。↓
http://www.youtube.com/watch?v=_5a_jjTgLBg#t=1m52s
http://www.youtube.com/watch?v=_5a_jjTgLBg

974 : 名無しでいいとも!@放送中は実況板で : 2011/05/01(日) 13:21:10.03 ID:HVItLarM0 [1回発言]
異をとなえん NHKスペシャル沸騰都市「シンガポール」感想
http://munya.dtiblog.com/blog-entry-492.html

975 : 名無しでいいとも!@放送中は実況板で : 2011/05/01(日) 15:10:28.93 ID:iW1m+gkY0 [5回発言]

リンク先のブログ、日本を出たことがないバカの書いた文章だな。
科学者の使い捨て?なんだそれ?

そもそも日本でも英語圏の大学でも研究者で教授までいけるのは一握り、
Tenureを貰えるのも一握り。競争が激しいのが当たり前、キャリアの上昇を狙って
組織から組織に渡り歩くのも当たり前。利用し合う関係はお互い様なんだよ。

考えが甘いんだよ。国際競争時代に生き残るのは生半可な覚悟ではできない。
このブログ書いてる奴は簡単に移民を一千万人入れろとか言ってる短絡的な連中と変わらん。

中央政府は国民の利益を考えることが第一、国連機関じゃないのだから当然ですね。

976 : 名無しでいいとも!@放送中は実況板で : 2011/05/01(日) 15:13:04.54 ID:iW1m+gkY0 [5回発言]
外国人のことはその外国人の国の政府が考えればいいだけ。
甘い考えの日本人が多いから生活保護目的で日本に入国してくる外国人が
後を絶たない、政府は国民の利益と安全だけ考えてればいいんだ。
引用終了

NHKスペシャル沸騰都市「シンガポール」感想で、「科学者の使い捨て」という言葉を使っていることが、シンガポール政府の国益優先の姿勢の批判と受け止められたと解釈する。

実は何を批判されたかよくわからない。
私はシンガポール政府の「国益優先」という姿勢を批判していない。
基本正しいと思っている。
シンガポール政府の下記の行動は正しい。
「科学者の使い捨て」自体も全く問題ない。
「科学者の使い捨て」がもたらす結果を気にしているだけで、雇った外国籍の科学者などどうでもいい。
「中央政府は国民の利益を考えることが第一」だと思っている。
これは国家がシンガポール政府ではなく、日本政府でも同じことだ。

私がシンガポール政府に疑問を持ったのは、バイオサイエンス産業を定着させる手段として、外国人科学者に強力なプレッシャーをかけて雇うことが正しいかどうかである。

科学の発展は産業と大学が手を取り合って達成できる。
産業の発達が人材の育成、基礎研究の重視を要請し、その部分が大学に依頼される。
大学では新産業に必要な技術を持った人材を育成し、卒業生が企業に就職する。
新産業全般にとって基本的な問題を整理し、公開で討論し、科学として体系づけられてゆく。

大学で新産業、新技術に対する研究が進展すれば、仲間内で起業が行なわれることもある。
その場合、起業する土地は大学近辺になってくる。
スタンフォード大学はシリコンバレーの発展で重要な役割を果たした。
新産業の育成に関しては、大学と企業が相互に反応し合うことで、その都市の発展が生まれる可能性が大きい。

シンガポールのあまりにもドライなやり方は、少なくとも起業の面では有効でない気がする。
制限された期間内に実績を上げられなかった技術者は、直ぐに別の都市に移ってしまう。
実績を上げられなかった技術者でも、その都市のどこかにもう一度チャンスを与えてくれるような企業や研究所がなくては敗者復活戦はあり得ない。

そして研究開発にもある程度のゆとりは必要ではないだろうか。
根をつめて考えた末に、ふっと気を抜いてリラックスしたときに、アイディアが生まれるなどという話はよく聞く。
プレッシャーを与え続けることは、逆に頭に何も浮んでこなくする。

あるいは、学生との間の起業のような話だ。
気の合った大学の研究者や学生が起業をするような話はよく聞く。
そのときの仲間意識のような物は、単に研究をしているだけで生まれるのだろうか。
互いの趣味や遊びによって連帯感が生まれることも必要な気がする。
大学の中で気の合った友達といっしょにいられたらいいな、そんな感じが大事ではないか。

シンガポール政府自体は賢いので、どうであれバイオ産業を物にすることだろう。
でも、ノーベル賞を受賞できるほどの科学者を生み出せるかは難しく感じる。
結局、自分たちが一番興味を持っていることで、人間は一番力を発揮できる。
シンガポールもアジア一の一人当りGDPの国になりつつある。
それならば、自分たちにとって一番の理想を目指して突き進むべきではないだろうか。
もっとも、永遠の命とかを目指すバイオ産業は似合っているといえば、似合っているのかもしれない。
ただ、そうであればこそ優秀な科学者を雇って永遠の命を実現して欲しいと目標を立てれば、それだけでいい気がする。

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