異をとなえん |

アジアカップ優勝

2011.01.31 Mon

14:33:51

日本、アジアカップ制覇。
4度目の優勝はアジアの国の中で単独トップ。
韓国に勝って、ある意味燃えつきていたので、オーストラリア自体に勝ったことに、それほどの感慨はない。
でも、まあうれしい。

** 試合経過

オーストラリア戦の試合自体は押されていて、負けたとしても全然おかしくなかった。
日本はパスがうまく回らず、外で持たされているだけで、中に切り込めない。
たまに、中に入っていっても、ミスで簡単に取られてしまう。
ボールがつながらないのは、日本の疲れもあるだろうけれど、オーストラリアの守備が固いこともあったと思う。
オーストラリアは日本よりも走っているチームだということを考えると、単純に力負けしていただけかもしれない。

日本の攻撃が機能しないのに対して、オーストラリアは単純にロングボールを放り込んで、それを拾う作戦で好機を作り出していく。
再三のオーストラリアの好機をゴールキーパーの川嶋がなんとかはじき出す。
実に日本は苦しかった。
ただ、見た目ほど差はないと感じる。
オーストラリアの守備陣は崩し切れなくとも、時々日本もゴール前にボールを運んでシュートまでゆく。
ゴールポストとボールの距離はオーストラリアが攻めているときの方が近いけれども、危険度ではそれほど違いはない。

決着は延長戦後半、長友が左サイドから折り返して、代わって入った李忠成がボレーシュートを決めた。
オーストラリアのデフェンスがマークについてなかったのはミスだろうけれど、それでもいいシュートだった。
2ちゃんねるでのコメントが印象に残る。

引用開始

9 名前:名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/01/30(日) 02:53:23 ID:i5qTS2xR0

ヨハン・クライフ       「ボールを動かせ、ボールは疲れない。」
アルベルト・ザッケローニ 「長友を動かせ、長友は疲れない。」
引用終了

長友は実際によく走って素晴しかった。

** 勝利の原因

日本がオーストラリアに勝った理由は後智恵で考えてみると、オーストラリアは決勝戦に来るまで楽をし過ぎていた。
体格差があるからアジアの国に対しては、がっちり守ることができる。
そこに持ってきて、チームの基本戦術を堅守速攻にしているから、点を取られることが少ない。
決勝戦に来るまで、失点1だということは、このチームの性格をよくあらわしている。

予選リーグは点を取られなければ、ほぼ確実に決勝トーナメントに進むことができる。
実際、オーストラリアは、1戦目のインドは実力差で簡単に勝利、2戦目の韓国は1点先制されて、ここだけは必死だったと思うがなんとか一点を返して引き分けに持ち込む。
3戦目のバーレーンは、もう引き分けでも決勝トーナメント進出は決まっているので必死になって得点をする必要はない。
結局、前半1点取って勝負を決めてしまった。
決勝トーナメントに入っても苦労したのは、イラク戦1試合だけだった。
90分戦っても、0対0のまま決着が着かず、PK戦になる直前ぎりぎりにようやく1点取ってオーストラリアが勝利した。
準決勝のウズベキスタン戦は少し力の差があったと思うが、オーストラリアが早めに1点取り、バランスが崩れたこともあって楽勝した。
まとめて見ると、オーストラリアが必死になって得点しようとがんばったのは、韓国戦で点を取られた後とイラク戦ぐらいだろう。
後はがっちり守っているだけで良かった。
それが得点力を弱めたのだと思う。
日本が苦労して、ようやく決勝戦まで進出したのと対照的だ。

日本は急造のデフェンス陣ということもあって、連係が弱い。
そのため守備力が弱く、今大会は相手に先行されることが多かった。
ただ、先行されても日本の攻撃陣の力があれば、点は取り返せた。
それが、日本の攻撃は必ず点を取れるという信念に結びついた。
守備も試合を続けるにつれて、段々向上していった。
決勝戦はその努力が、相手を0点に押さえさせ、最終的な決勝点につながった。

** 未来への展望

オーストラリアも、これで点を取られないだけでは勝てないことに気づく。
得点力を向上するために、どうすべきかを探求し、同時にそれは守備力を下げることで、どうバランスを保つかに苦心しなければならない。
でも、それらの努力が少しずつレベルを引き上げていく。
次期アジアカップ開催国はオーストラリアだ。
開催国の面子にかけても、チームを強化してくる。

苦戦続きだったせいか、アジア全体のレベルが向上したような気がする。
サウジアラビア戦以外は全部1点差か、引き分けだった。
それでも勝ち進んだ。
トルシエジャパンの時の優勝が、楽勝だったのと比べれば、ずっとアジアのレベルは高くなっている。
それでも、ここ6大会で日本が4回優勝したのは、日本がアジア最強であることを名実ともに示している。
それに対して、アジア各国は日本を倒すことに必死になってきた。
今回の大会で韓国とオーストラリアに勝利したことは、この二つの国にとって絶対に刺激になったはずだ。
他のアジアの国が強くなれば、日本も強くなっていける。
南アフリカワールドカップでのベスト16は、その結果だろう。

そして、強くなることによって、日本のサッカースタイルが見えてきた。
全員で守って、全員で攻撃する。
守備は相手に攻めこまれると、ずるずる下がってしまうけれど、ボールの持ち手に対して数的優位を作りだすことで、なんとか点を取られることを防ぐ。
攻撃も個々が責任を持たないと、誰もシュートを打てないサッカーになってしまうけれど、きれいにパスがつながると、本当に美しいゴールが決まる。
たぶん、日本はそんなサッカーが好きなのだ。

日本らしく戦い、優勝した。
ワールドカップでも少しずつ成績は上昇している。
サッカーファンにとっては本当に素晴らしい、この20年だった。
願わくは、まだ進歩が続き、さらに楽しい試合を見ることができるように祈る。

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