異をとなえん |

朝鮮半島情勢雑感

2010.11.26 Fri

04:30:27

朝鮮半島の話はどうも食いつきがいいようである。
アクセス数を稼ぐために、意見としてまとまっているわけではないが、とりとめのない感想を書いてみる。
今まで書いた内容と重複する部分があるかもしれないが、それは勘弁して欲しい。

** 今後の予測

今後の予測をまた立ててみる。

まず北朝鮮のチンピラヤクザモデルは変わっていない。
金が出なければ、挑発行為を続けるだけだ。

だから、その他の国の動向が問題となる。
六者協議の国の中で、この問題でのキーとなるのは、韓国と中国である。

六者協議の他のメンバー、日本とロシアは論外で、どちらも何もする気はない。
戦争が起ころうと起こるまいと、口先だけの介入しかしないだろう。
思考実験においては無視できる。

アメリカは重要だが、基本的に韓国の意思を尊重すると思われる。
北朝鮮の核開発は重大問題だろうけれど、今までの北朝鮮の行動はうそ臭すぎて信用が置けない。
今回のウランの濃縮施設も北朝鮮側が公開した時点で、はったりっぽい。
そうすると、戦争を単独で実行するのは気が重い。
北朝鮮に資金を提供するのが、アメリカ国内での保守派からの反発を考えると論外とすれば、アメリカは静観するのが一番ありえそうだ。
北朝鮮が挑発行動を繰り返したとしても、被害は韓国で発生するのだから、一義的な責任は韓国になる。
アメリカは韓国が戦争を決意すればサポートするし、韓国に戦う気がなければ静観しているだろう。

というわけで、今回の問題でまず決断を迫られるのは韓国である。
韓国は相変わらず苦しい。
地政学的に貧乏くじを引く運命にあるようだ。
戦争をするのも地獄だが、だからと言ってこのままの状態を続けると、北朝鮮の挑発行為によって民間人の被害が少しずつ増えていきそうだ。
国民の不満は高まりそうで、結果として戦争も覚悟するしかない。

** 韓国の決断はありえるのか

韓国が戦うと決意しても、簡単にはできない。
まず、韓国は大統領自体が戦時の指揮権を持っていないから、アメリカと協議をして、戦争開始で合意しなければならない。
アメリカが基本賛成してくれるとしても、戦争準備には数ヶ月かかるだろう。
北朝鮮シンパが大量に韓国にいる以上、情報はだだ漏れで北朝鮮にはすぐわかる。
そして、実際に戦闘準備をするには物資の蓄積が必要で、それは容易なことではない。
たぶん、世界に漏れ、間違いなく、ソウルへの攻撃の懸念、その他で株式は暴落、不況に真っ逆さまであろう。
ソウルに対する被害の事を考慮すると、市民の避難も大量に行なわなくてはいけない。
それ自体が経済に対して悪影響を与える。
戦う前から、そんなだから、大統領としても非常に辛い局面になる。
さらに、攻撃準備をしていることがわかっている以上、戦闘開始からソウルは大量な砲撃が襲う。
短時間で北朝鮮の砲兵戦力を殲滅できるとしても、ある程度の覚悟は必要となる。

準備万全の戦争開始がダメならば、現在手持ちの兵力による奇襲はどうだろうか。
実際に戦争をする人間としては、現有兵力による戦闘がどうなるか、長い検討を要するだろう。
素人としては、韓国は北朝鮮を圧倒できると仮定して、考えよう。
問題は中国の動向である。
戦いを仕掛けた以上、朝鮮統一のために中国との国境まで軍隊を派遣しなければいけない。
けれども、この場合中国が参戦してきたら、朝鮮戦争の再来になる可能性もある。
中国国境まで行ったアメリカ軍が中国の攻撃によって壊滅状態になったような状態だ。
アメリカと韓国が事前に戦争準備をきちんとして戦闘開始した場合は、中国軍にも勝てると思うのだが、奇襲だと苦しいような気がする。

ジレンマだが、アメリカとの合意が必要なら、戦争準備をきちんとして、戦闘開始するしかないだろう。
アメリカ軍は万全の準備をして戦いを開始する軍隊だ。
韓国の経済的な損害を気にするとは思えない。

戦争の費用もアメリカ軍の分は基本韓国が持つしかないように思われる。
辛い所だ。

** 中国の行動

そして、問題は中国となる。
韓国が戦争を覚悟して、中国に決断を迫る。
その時、中国がどういう行動を取るかだ。

今現在の状態だと、中国はのらりくらりを続けるままだ。
韓国にも、北朝鮮にも、いい格好をして、決断をしない。
北朝鮮の挑発行動による被害が韓国に局限しているだけなら、たいして問題ではない。
アメリカ軍が黄海に入ってくるのは嫌だろうけれど、実害はない。
問題なのは、実際に韓国が北朝鮮に侵攻してくることだ。
唯一の同盟国を失うこと、朝鮮戦争で血を持って贖った土地を資本主義者に渡すこと、北朝鮮との国境沿いが潜在的敵国になることなど、中国内の軍を中心とした強硬派にとっては大問題だろう。
世界一になると意識している強硬派には引けないはずだ。

しかし、今現在で戦争になると中国の勝ち目はかなり薄い。
アメリカのイラクを片付けた手並みを見る限り、普通の国では絶対に勝てない。
だから、下っ端はともかく、政府の責任者は戦争を避けたいはずだ。
結局元に戻って、決断しないパターンに入るわけだ。

そこで、韓国の決意が問題となる。
韓国が戦争決意を固めて、準備を進めれば、中国はいやでも決断を迫られる。
他の国からしてみれば、北朝鮮は中国の子分なのだから、中国が責任を持つべきなのだ。

対応方法はやはり一つしかない。
中国が、北朝鮮の替わりに韓国に金を支払い、韓国の替わりに北朝鮮に金を支払うことだ。
具体的には、六者協議をなんとか開く。
その場合、当然北朝鮮に出席料を支払う。
次に北朝鮮にうそでも言いからと謝罪してもらう。
北朝鮮は抵抗するだろうけれど、名誉の代償としてまた金を渡すわけだ。
普通の国は名誉がかかると認めないけれど、北朝鮮は金さえ渡せばどうにでもなる。
そして、韓国への賠償金も中国が当然立て替えることになる。

結論は前と一緒で、代わり映えのない記事かもしれない。
最初は、今回の事件のいろいろな評論に対して突っ込みを入れる記事にしようと思っていたのだが、今の自分の気持ちをまとめるだけでいっぱいになってしまった。
自分としては整合性の取れた論理だと思うのだが、他の人の意見を見るかぎりでは、あまり同じ意見はない。
なにか根本的な勘違いをしているのかもしれないが、教えていただけるとうれしいと思う。

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