異をとなえん |

リフレ派にとって円高は否定すべきことなのだろうか?

2010.09.10 Fri

04:11:31

変な疑問かもしれないが、リフレ派にとって円高は否定すべきことなのだろうか。
最近そんな疑問がわいてきた。

二年ぐらい前だったか、原油価格が値上がりしたことで、消費者物価指数がプラスになったことがあった。
その時、外国の新聞で日本がデフレから脱却したなどと、経済にとっていことであるかのような報道があったのだが、これに凄い違和感を持った。
この場合のインフレは日本が貧乏になるのと同義なのだから、どうみても経済成長にはプラス要因には思えない。
石油輸出国に富を奪われているのは明らかだからだ。
実際消費者物価指数ではインフレになっていても、GDPデフレーターはマイナスになっていた。

GDPデフレーターがマイナスというのは次のようなことだ。
原油50輸入して、精製しガソリンにして100で売っていた。
これしか経済活動がないとすると、GNPは国内で生み出した付加価値だから、100(ガソリン代)-50(原油代)=50となる。
ここで原油が60に上昇したが、ガソリン代に転嫁しきれず105で売った。
この場合、GNPは105-60=45となる。
実質の付加価値は二つの場合で完全に一致しているのに、金額は減少しているから名目GDPは減少したことになる。
つまり、GDPデフレーターがマイナスになったということだ。
GDPデフレーターがマイナスということは、本質的にはインフレではないことになる。

このことから考えるにリフレ派にとってのインフレとは消費者物価指数の上昇というより、GDPデフレーターがプラスになることが重要だと思う。
と思うのだが、どうも自信がない。
インフレがデフレより望ましいのは、インフレ状態ならば中央銀行が政策金利を低めに誘導することによって、実質金利を下げ経済を刺激できるからだ。
リフレ派の目標が期待インフレ率を上昇させ実質金利を下げることならば、この場合原油価格の上昇も同じ効果を発揮する。
ただ、この場合日本は貧しくなっているのだから、成長できないのは明らかだろう。
原油が上昇し続けることでインフレが発生し、金利を下げたままでそれを加速させるのはハイパーインフレの道だ。
結局、金利を上昇させてインフレを止めるしかなく、リフレ派にとって正しいインフレとは違う話になる。

リフレ派にとっても、目標はGDPデフレーターがプラスになることであって消費者物価指数がプラスになることではないと思う。
逆に円高というのはGDPデフレーターの上昇においては明らかにプラスの要因だから、結果としてリフレ派も円高は歓迎するように思うのだが違うのだろうか。
たとえば金融危機前アメリカはインフレで、かつ円に対してはドル高であった。
このような状況がリフレ派にとっては理想であるように思うのだが、どう解釈しているのか考えているうちにわからなくなった。

でも、これは流石に私が不勉強なせいだろう。
たぶん何らかの理屈がつけられ、GDPデフレーターと消費者物価指数、どちらを重視するかも結論づけられていると思う。
答えを知っている人がいたら教えてください。

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