異をとなえん |

くたばれカイザー

2010.09.07 Tue

03:25:52

「銀河英雄伝説」の話の中に次のようなのがあった。

皇帝と民主主義勢力の争いがあって、民主主義側がスローガンを二つ考える。
「ビバデモクラシー」と「くたばれカイザー」だ。
結局、「くたばれカイザー」をスローガンとして選ぶのだが、カイザー(皇帝)なしではスローガン一つ生み出せないという自嘲がその後に続くことになる。
でも、私は民主主義の本質が「くたばれカイザー」にこめられていると思っている。
あいつが俺より上なのは許せない。
それは民主主義の本質だと思う。

民主党の代表選挙が激しくなっているみたいだ。
私は昔から小沢一郎が嫌いで、反対勢力を応援してしまう。
小沢氏の独裁的な手法が嫌いなのだ。

選挙の行方はある意味見物だと思っている。
世論調査を見る限りでは、70対15くらいで、小沢氏側がぶっちぎりで負けている。
これだけ人気に差があるにも関わらず、国会議員票では小沢氏側が勝っているらしいというのは驚きだ。
一体彼らは政権を取った後、どうするつもりなのだろう。

小沢氏側の政策は一年前に実行したことをむし返そうとしているだけだ。
普天間基地の移転問題についても、その他のマニュフェストについても同じだ。
一年間かけて実行したことの学習効果がまるで出ていない。
ほとんどの期間を幹事長としてサポートしていたのだから、政策に責任がないというのは無責任だろう。

政権を取ったとしても、小沢政権の最初の支持率は低いままだろうし、成果など上げようもない。
少くとも小沢一郎の剛腕などと言うものは考えられない。
参議院で過半数を握っていない以上、強引に行けばあらゆる法案が立ち往生してしまう。
奇跡が起こるとしたら、野党の間と裏取引をして、いろいろな法案を通すことだろうけれど、誰が支持率の低い政権と協力するのだろうか。
どの野党も協力しなければ、法案は全然成立しなくなる。
それでは指導力を発揮のしようがないはずだ。
法案が何一つ成立しなければ、支持率も上がりようがない。
低い支持率のままで解散に追い込まれるだろう。
実行したい政策が明確ならば、まだ国民の支持を期待できても、昔のマニュフェストの焼き直しで一体どうするというのか。

そして目前に迫った検察審査会の問題がある。
起訴されても総理大臣を続けられるとは思えない。
政策と関係なく、どの党も「政治とカネ」の問題が焦点では協力できなくなる。

小沢氏が選挙に勝って、総理大臣になっても、すぐに議会を乗り切れず、二進も三進もいかなくなり解散するしかない。
議員も小沢氏を党首にして、これで選挙戦を戦うのは辛すぎる。
それらのことを勘案して、なお小沢氏を推すのは理由がよくわからない。
まだ、首相の方をましだと見るだろう。
そういうことを考えると、やはり最後は首相側が勝つというのが私の予想だ。

小沢氏の政治の手法は本質的に間違っている。
独裁的な権力を握って政治を推し進めようとするならば、現在では国民の支持が欠かせない。
反対の多い政策を進めるには、小泉元首相みたいに最後は総選挙に訴えて勝って政治を動かしていくしかない。
小沢氏は政策を独裁的に進めているように、傍からは見える。
にも関わらず、国民の理解を求めようとしない。
政権を取って政策を実行すれば、国民の理解を得られると考えているかも知れないが、それでわかるわけがない。
実行される政策はいろいろな妥協の末に成り立ったものだ。
自分がしたい政策、自分が理想とする政策をはっきりと国民に理解させなければ、国民は賛成も反対も示せない。
国民の理解がないのに、密室の談合で政治を進められるわけがない。

昔の小沢氏の政策は新自由主義に近いものがあったような気がするのだが、今となっては全然見当もつかなくなった。
実行不可能なマニュフェストに拘泥しているだけでは、応援したい人も応援できない。

政策があいまいなままに、独裁権力を欲するなど茶番すぎる。
起訴されるのが嫌だから総理大臣になりたい、そんな総理大臣は論外だ。
「くたばれカイザー」の精神の元、いい加減小沢氏には退場して欲しい。

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