異をとなえん |

ワンピースはなぜアメリカで受けないのか

2010.03.21 Sun

03:30:59

ワンピースは最新刊が日本で初版300万冊を越え、日本で最も売れる本となっている。
現在世界で最も売れているマンガはNARUTOだが、なぜワンピースは世界で売れないのだろうか。

世界で売れない最大の要因はアメリカで売れていないことである。
アメリカ以外の国ではNARUTOには負けているが、その次くらいにつけている国が多い。
けれども、アメリカでは全然売れていない。
VIZが必死になってキャンペーンを行ない、出版スピードを上げて、日本の最新刊まで一気に追いつこうとしている。
それでも状況は厳しいかもしれない。
アメリカでワンピースが売れない要因は何があるのだろうか?

ワンピースが売れないのは、アニメ放送において失敗したことだ。
大幅に子供向けに規制して放送しようとしたが、それをファンに嫌われて大幅に失速した。
煙草をキャンディに、ピストルをおもちゃに変えるのが、子供だましとされたのだ。
元々のファンが少ない中、その数少ないファンを批判的にさせたことで人気が出なかった。
もっとも、原作のファンが少なかったのだから、アニメとしてのファンを持たせれば、それほど問題はないというのが、テレビ局側の考えだったと思う。
それでは、なぜアニメにファンがつかなかったのか?
そして、元々のマンガとしてのファンが少ない原因は何か?

ワンピースは子供向けと大人向けの両方にフックを持っている。
子供向けには、体がゴムで伸びるといった動きを伴うアクション主体のギャグを使っている。
大人向けには、複雑なプロットを持たせ、伏線を縦横に使って感動的な物語を構成している。
その結果、ジャンプの雑誌の中でもアンケートは一位近くをほとんどキープし続け、なおかつ単行本売上高NO1である。
しかし、2ちゃんねるのアンチ層では、子供っぽいという批判も出てくる。
少年期を抜けて、青年期に入ろうとする人には、ワンピースの子供っぽさが、どうも気に障るようだ。

アメリカではマンガを読む層がようやく育ってきた。
しかし、その層はまだ小さく、少年期を離れ、親離れしつつある層が主体に見える。
それ以上の年齢の読者は、まだ育っていない。
ワンピースは、その反抗期にある読者層に対して、ある意味反感を買いやすい。
彼らは子供っぽいということでディズニーを目の敵にしているが、絵柄が似ていることもあって、ワンピースをディズニー同様のマンガとしてとらえ、読んでくれない。
かと言って、子供向けのマンガとしては、ワンピースはいろいろとアメリカの規制に引っ掛かっるので売りにくい。
大人向けのマンガとして売る手もあるのだろうが、読者の数が少ないと大変だ。
そんな訳で、ワンピースの読者層として引っ掛かりやすい部分が読んでくれず、アメリカの読者層の主体である青年は読まず嫌いになってしまうので、ワンピースは売れないでいる。

アメリカ以外の国々では、読者層がもう少し広くなっている。
アメリカはマンガやアニメが浸透しはじめた国では、もっとも遅い国だからだ。
読者層が広ければ、幅広い見方ができる。
それでも、青年期にマンガを読む人間が多いので、トップはNARUTOになるわけだ。

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