異をとなえん |

円高は本来得である

2010.02.09 Tue

04:10:28

安定という名のリスク。

なんかよくわからない意見だ。

引用開始

安定がリスクになってしまう可能性。円が買われるのは、リスクが低いから。つまり円のもつ安定性が、日本の企業や地域にとってリスクになってしまっているわけです。長く安定した職場にいると、社会の変化に対応することが難しくなったりもする。
引用終了

円高というのは、輸出産業にとって収益のマイナス要因であり、リスクその物である。
円高が続くというのは、不安定な状態が続くことであり、コストを如何にして減少するか、海外生産に変換する必要があるかと頭を悩ませる話になる。
だから、円高が続くというのは不安定そのものなのだ。

むしろ、困難が予想されるのは中国だろう。
中国は人為的に為替を管理して元を安く保っている。
確かに今は輸出を増やしていけるし、企業は頭を悩まさなくてもいい。
でも、そのリスクは中国政府自体にかかっているだけだ。
中国の外貨準備は元高にした場合、急減し大損となる。
他に、大幅な元高になれば輸出企業は存亡の危機に直面する。
少しずつ上がっていくことで、どうするかを考える機会があるよりは、ずっと怖い。
つまり安定という名のリスクを背負っているのは中国であって、日本は全く逆ではないかと思うのだ。

円高が好ましいと言っているのではない。
たぶん、今の日本経済にとっては円高よりも、円安の方が好ましいだろう。
慢性的な需要不足の経済には、海外の需要をあてにできる円安の方が雇用にとってはずっといい。。
しかし、円高、自国通貨高は単純に考えれば、絶対に円安よりは得なのだ。
輸出する目的は輸入する物を買うためだ。
その輸入する価格が安くなる自国通貨高が悪いわけがない。
苦しくなった輸出企業の雇用は内需企業で代替するように図るのが正しい政策のはずだ。
もっとも、それが簡単にできないから苦しんでいる。

引用開始

このままだと日本の円は、人民元と米ドルに挟まれるようにして、高いまま推移することになってしまいそう。世界の中央銀行が自国の通貨高を避けて「強いドル」に同調しているのに、日本だけが何もいわないままだと、多くの日本人が不利な条件で働くことを強いられてしまうでしょう。
引用終了

だからと言って、上で書かれているように日本人が不利な条件で働くことを強いられていると言うのは、違うのではないかと思う。
自国通貨高は交易条件を改善することによって、その国の労働者には有利な条件で働ける話なのだ。

中国の話に戻ると、中国が元高を嫌う最大の理由は労働者を安くこき使いたいからだと考えている。
中国の輸出企業は外資がほとんどであり、それと結託している中国政府にとっては、労働者の利益より資本の利益が優先なのだ。
だから、元を安く保つことによって、不利な条件で働いているのは中国人だ。

為替の水準には難しい問題があって、円高円安どちらがいいかは簡単にはいえない。
ブログの人の意見も円安を目指せという意見だったら、私もわざわざ反論は書かないだろう。
円高が日本にとって無理な負荷をかけるのであれば、円安になった方がいい。
ただ、円高が日本にとってリスクを先延ばしにしているとか、日本人を不利な条件で働かせていると言うのはおかしいと思う。

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