異をとなえん |

石油ピーク論

2009.12.12 Sat

04:33:10

スランプから脱して、サクサク書けるようになったかと思ったが、甘かった。
また、書けなくなってしまう。
なかなか難しい。
それでも、思考速度に合わせて、文章を書くことができるようにはなっている。
ただ、意味のある文章にならないだけだ。
本当に意味のある文章にするためには、構成を考え、流れを作らなければならないのだが、そこまで集中することが難しい。
それが、書けない原因になっている気がする。
集中するためにはどうするかというと、書いていくしかない。
興が乗り、思考に集中化することによって文章が流れ出していく。

とりあえず、何を書くか考えてら書くのではなく、思いのままに書きながら後で整理していく方法がいいのではないかと考えている。
そこで、まず書きたいことなのだが、昨日書こうと思っていたのは、石油ピーク論だ。
石油がいつ尽きるのかではなく、生産量が最大になる時点で、経済に大きな影響が出てくる理論だ。
そして、石油のピークが2008年7月当たりにもうつけたのではないかと言うことで、今後の経済の予測では重要な要素になる。
楽観的見方である2030年ごろにピークを迎えるのではなく、2008年で既に迎えているというのは今後の石油価格にとっては大問題だ。

けれども、いつ石油の生産量がピークになるかより、既に価格はそれを折込みつつある方がずっと大事な気がする。
石油価格は2008年150ドル近くまで上がり、その後金融危機によってかなり下げたが、もう70ドル以上になっている。
現在の需給はかなり緩んでいるのに、それが価格に反映されていない。
投機というのが直ぐ出てくる説だが、石油がピークを迎えたからかもしれない。

一番言いたいのは、石油の生産量が最大になり、当然需要はほぼ同じだけある、その後減少する場合、石油価格はその時点で暴騰する。
石油は価格弾力性に乏しい商品なのだから、なかなか需要は下がらない。
それでも供給は減るのだから、価格が暴騰するのは当然なことだ。
けれども、それは事前にわかりきったことだから、ピークをそろそろ迎えると思えば、売り手は当然売りおしみをするはずだ。
少し待てば、ずっと高く売れるのだから当然のこととなる。
それは、どんどん前にさかのぼっていく。
売り手、そして生産者は生産量が最大になるかなり前から、売り惜しみを始めるはずだ。
一度油田から生産した場合、所持しておくだけでもかなり金がかかるが、油田にそのまま保存した場合は特に金はかからないだろう。
詳しいことは知らないので、断言はできないけれど。
タンカーに積み込んで、海上をぶらぶらして、溜め込むこんでいる売り手もいる。
結局ピークが近いと思えば、ずっと前から、価格は高止まりし、需要量もそのあたりにとどまる可能性が強い。

実際、2008年5月ぐらいから、原油の先物相場は、期近より期先の方が高い状態に変化した。
コンタンゴ状態というらしいが、これは相場の参加者が石油ピーク論を認めたと同じことだろう。

通常の商品だったら、より先の商品の方が価格が安い。
今の価格で採算が取れるならば、新たに生産を開始する生産者が必ずあるからだ。
石油の場合も埋蔵量が無限にあるならば、同じだろう。

新たに油田開発を目指す会社は、探鉱して、石油の埋蔵量がほぼ確定した段階で、開発コストと得られる石油の量が計算できるはずだ。
当たり前だけど、石油相場は変動している。
石油会社は膨大な開発費の金利を払わねばならないから、価格が下がったからと言って、売らないで我慢することはできない。
そうすると、経営の安定と利益をきちっと出すためには、できるだけ早めに石油を売っておいた方がいいことになる。
開発コストと金利と十分な利益を計算した上で、妥当な価格を出し、それを先物相場で売って開発に取りかかる。
予想外の部分はあるだろうけど、十分対処可能なリスクだ。

石油の価格は70ドルを越えていて、その費用に見合った油田は、まだ結構あると思うのだが、先物は下がってこない。
つまり、本当に埋蔵量が十分にあるならばコンタンゴ状態は解消されていい。
そうなっていないのは、やはり生産量に限界があるせいではないだろうか。
もちろん、先物投資の勢いが強いので下がっていない可能性もある。
先物は上がると読んだので、未来の需要以上に買っているのだが、そうならない可能性だ。
けれども、いざとなると、貯蔵するという大技が使える可能性もある。
タンクやタンカーに詰め込んで、売るのを更に伸ばすという技だ。
ピークが近いと思えば、十分我慢できる。

あるいは、生産量はまだ増えていても、需要がより伸びていくと市場の買い手は考えているのかもしれない。
この場合、ピークはまだ来ていないけれど、石油価格もさらに上昇することになる。
現在の価格で、石油の需要はどうなっているだろうか。
現在石油の主要な用途はガソリンとしての自動車の燃料だ。
発電用燃料としては、石油は既にその座を降りている。
石炭や天然ガスの方がずっと安い。
それなのに、石油の価格が下げ止まっているのは、石炭や天然ガスはガソリンとして自動車の燃料にならないからだ。
だから、ガソリンを多く取れる軽質油の価格が重質油より高くなっている。

そうすると、今後の石油の需要はガソリン自動車の需要に比例していくはずだ。
たくさん自動車が売れれば、原油の価格も上がるだろう。
現在の自動車産業の状態を見ると、生産力は確かに余剰になっている。
でも、廃棄する以上に生産しているのだから、実際にはガソリンの消費量は増えるはずだ。
そして、中国の影響がある。
中国は今年1300万台以上の販売とアメリカに変わって世界一位の販売量を占めた。
当たり前だけど、買ったばかりの新車を飾っておくバカはいないだろう。
活発にドライブをして、ガソリンを消費するはずだ。
価格の余程の上昇がなければ、ガソリンは売れていくはずだ。
結局、石油の需要は伸びていくが正解のように見える。

ただ、絶対とは言えない。
石油の需要は、発電用燃料としては主役を降り、自動車の燃料として消費されていると言った。
しかし、それ以外にも石油化学産業の原料としての役割がある。
ただし、これも油田の随伴ガスに原料を変更しようとしている。
サウジアラビアのラービグプロジェクトが最近稼働が開始したように、中東では幾つものプロジェクトが動いているようだ。
今後も原料の安さを生かして、石油に取って変わるだろう。
当然、その分石油の需要は減っていく。
70ドルという価格は代替資源にとって、十分利益が出る価格だということだ。

話をまとめると、生産能力として石油はピークをつけたかどうかはわからないが、実質的にはピークをつけた可能性がある。
その場合、今後も価格は下がらない可能性が大きい。
そこで、世界は本格的に脱石油を目指していかなくてはならない。

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