異をとなえん |

鳩山政権は意外と長く持つかもしれない

2009.10.22 Thu

05:01:17

鳩山政権が発足してから、一月以上たった。
鳩山政権は長くないの記事では、
すぐにも潰れるのではないかと予測していたのだが、意外とうまくやっている。
その言い訳をしておこう。

私が鳩山政権を長くないと予想したのは、
「菅氏を国家戦略局担当相に任命するのは、致命的な間違い」と考えたからだ。
国家戦略局を改革の司令塔として位置付ければ、そこには腹心をすえなければならない。
そこに、菅氏のような党内のライバルを当てては、
スムーズに改革の実行が進むわけがない。
改革がうまく進まなければ、政権は倒れる。
そう考えていた。

しかし、今の所国家戦略局は動いていない。
鳩山首相は菅氏を改革の司令塔として使うのではなく、政権内に閉じこめた。
名目上の地位を与えて、党内のライバルを除外したのだ。
つまり鳩山首相は意外とずる賢い。
そうすると問題は改革をどう進めるかになるわけだが、基本閣僚に丸投げしている。
マニフェストを錦の御旗に、各閣僚が勝手に行動しているわけだ。
民主党のマニフェストは整合性が取れていないと感じる部分も多いが、
予算のすり合わせを通じて、ある程度まとまりがつくだろう。
そうなれば、改革支持の世論のなかで政権は当分前進できるはずだ。

さて、問題は改革支持の世論の中身だ。
国民が支持している改革を実行し続ければ、内閣の支持率は下がらないだろう。
鳩山首相は、たいした信念もないように見えるので、
世論に逆らった政策を実行する可能性は少い。
そうすると、当分は支持率は高止まることになる。
違法献金問題はあるが、秘書に罪をなすりつければ逃げ切れると見る。
鳩山首相は秘書の責任は政治家の責任と言っているが、
それほど自分の言葉に責任を持つとは思えない。
適当な屁理屈を考えだして、自ら辞職なんてしないのではないか?

個々の政策についても見ておこう。
一番国民の支持を集めている政策は、公共工事のムダを減らすことだと思う。
だから、公共工事を減らし続けさえすれば、大きな問題は起こらない。
何も考えずに減らすと、本当に必要な公共工事を止めてしまうかも知れないけど、
本当に必要なら後で復活すればいいのだ。
次の選挙まで止めると、役に立たなくなるような公共工事なら元々要らない。
だから、国交省を中心に公共工事を減らしてるのは大きな成果となる。

民主党の他の政策は子供手当てをはじめとした、国民へのバラマキである。
これらの政策は所得の再配分が主流なので、害が少い。
赤字国債を発行しても、国民にばらまくだけならば、
後で税金として取り戻してプラマイゼロだ。
厳密には再配分するだけの費用がかかっているので損だけど、
全体からみればたいした額とは思えない。
それに官僚の人件費は仕事がなくともかかるので、丸々損というわけではない。
実際には再配分にかかる仕事をしなければ、別の仕事をできるはずだけど、
そこはまあ無視しておく。
国債にかかる利息分だけ、国民が損をするようにも見えるが、現在の国債の利子は低いし、
税金として回収されるまで国民はもらった分を運用できるのだから、
本当の損というわけではない。
つまり、国が国民にお金を強制的に貸し付けたと思えば、
そんなにひどいことにはならない。
そのお金を本当に役立つことに使えれば、国にとってはいいことになる。
そして、今後国の借金を返さなくてはいけないのは、子供たちなのだから、
そこに資金を注ぎこむ子供手当ては絶対に正しいように思える。
所得の再配分は働いてもいない人に金を渡すことで、
長期的には勤労の意欲を阻害して成長率を下げる懸念はあるけれど、それは先の話だ。
現在の日本の状態では成長率を下げる危険性など、ほとんどない。
そんな訳で当分致命的な問題になる可能性はない。

他に民主党の気にいらない政策として、高速道路の無料化がある。
ただ、これは前原国交相にやる気がないので、あまり進んでいない。
世論も高速道路の無料化を、あまり支持していないのだから、
予算の制約を理由に先送りすれば、特に問題はない。

他の問題として、亀井金融相の暴走がある。
しかし、なんやかんやあっても、納まるところには納まっている。
郵政民営化の見直しについては、短期的にはたいした問題ではない。
郵便、銀行、保険を一体で運営されると、
民間の銀行、保険会社が将来的に割を食う可能性は強まる。
しかし、郵便会社がすぐに民間会社のライバルになれる能力は持てないのだから、
将来の話であり、次の選挙の時に考えればいい話だ。
民営化自体が維持されれば、少しずつムダは減っていく。
亀井大臣が暴走したとしても、民営化を止めることはできないだろう。
また、金融モラトリアム法案も、過激なものではなくなりつつある。
亀井大臣の売名行為だけだった。

民主党の政策に致命的な問題はない。
鳩山首相には気にくわない所がたくさんある。
東アジア共同体とか、対等な日米関係とか、温暖化ガス25%削減とか、友愛とかだ。
でも、これらは言葉だけで、実質的な意味を最終的には持たない可能性が強い。
酷評すれば、頭がお花畑の人が訳のわからない事をのたまっているだけだ。
そう思えば我慢できる。
後始末する人は大変だけど。

以上の分析から、鳩山政権は意外と長く持つと予測する。

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