異をとなえん |

「ドル安」は無限に続かない - 今日の株式市場(2009/10/15)

2009.10.16 Fri

03:08:16

日経平均株価 10,238.65 178.44 1.77%
TOPIX 904.11 9.77 1.09%
上海総合指数 2,979.79 9.26 0.31%
NYダウ平均 10,015.86 144.80 1.47%

今日の国内市況:日本株反発、債券軟調−ドルほぼ全面安

日経平均は大幅上昇。
NYダウの1万ドル乗せを素直に好感した形だ。
しかし、寄付きは高く始まったがその後伸び悩んでいる。
日本内部では悲観論が強いことを物語っている。
NY株式市場はともかく、東京株式市場では前の上限だった10500円を抜くことは、
なかなか難しい。

昨日は外国人投資家が本当に世界経済の回復に自信を持っているならば、
景気敏感株である日本株も買っていいという話をした。
そして、そうなっていないのは、
外国人投資家があまり世界経済の回復に自信を持っていないとつなげた。
しかし、外国人投資家は輸出関連株だけ買って、
内需関連株を買っていないのかもしれない。
日本人投資家が内需関連株を売っていれば、
プラスマイナスとんとんで、日本株があまり上げていない説明になる。
そこで、実際の輸出関連株はどうかと思って、
ホンダ、ソニー、東芝の株価を見てみたけど、それほど上げているとは思えない。
輸出関連株だけ上げ、内需関連株が下げて、日本の株式市場が低迷しているわけではない。
輸出関連株もそれほど上げてない。

もちろん、今日はNY市場の影響を受け輸出関連株を中心に株価は上げた。
輸出関連株だけは上昇するという上のシナリオに沿った動きかもしれないが、そうすると問題はアメリカの景気になる。

アメリカの景気を支えている株価の上昇は続くのだろうか。
下記の記事を見ると、アメリカの株価の上昇を支えているのは、
金融・ハイテク・資源株だ。

今晩のNY株の読み筋=ゴールドマン・サックス、シティの決算に注目

引用開始

 現在の米国市場は、金融・ハイテク・資源と株上昇の3本柱がそろい踏みになってきており、「リスクポジションが取れるため、リスク指数ベンチである新興市場や商品も買われている」(外資系証券)ことが好循環を呼んでいる。買いが買いを呼んでいる形で、目先はこの流れが続きそうだ。
引用終了

しかし、金融・ハイテク・資源の三本柱がどうも信用できない。
ハイテクはいい。
技術進歩が着実にあるから、不況下であっても伸びていく。
株価の上げ下げはあっても、価値としては上昇していくだろう。
問題なのは金融・資源の二つだ。
金融株が上がっているのは、株式の価格が上がっているからだ。
NYダウが最安値から53%も上げている以上、
金融産業がそれによって膨大な利益を上げても不思議ではない。
資源株が上がっているのも、商品市場の価格が上がっているからだ。
この二つの関連株が上がっているのは、蛸が自分の足を食べるようなものであり、
上がっているから上がっていくという理屈しかない。

つまり、下記のロジャーズ氏が考えるように、
政府が紙幣を増刷すればインフレになるという理屈でしかない。

ロジャーズ氏:ドル安が商品相場支える−インフレ対策は実物資産で

引用開始

  「世界的に景気が改善すれば、供給が不足している商品は明らかに最も良い位置にいる。景気が回復しなくても、各国政府が大量の紙幣を発行するため、依然商品が最も良い位置にいるだろう。景気回復が進まなければ、政府は紙幣をさらに増刷する」
引用終了

私はそれに疑問を感じている。
需給ギャップがある限り、
消費を伴わない紙幣の増刷はインフレを起こす効果がない。
それが現在の私の結論だ。
それでは、現在の「ドル安」、
つまり株高、商品高、ドル以外の通貨高はなぜ起こっているのだろう。
それは、みんなが通貨を増刷すればインフレになると思っているからだ。
みんながそう思えば、確かにドルから逃げ出して、
ドル以外の商品を買う「ドル安」にはなっていく。
しかし、基本的にそれら全ては投資であって消費ではない。
利益を上げるためには、最終的にそれらを売るしかない。
投資のための資金には、金利がかかる。
ゼロ金利といっても、本当にゼロではない。
金利分だけ上昇できなければ、相場から逃げ出していく。
下落に転じる。
結局、バブルははじけ、インフレ期待は次第に失われていく。
根本の景気が改善しなければ、通貨供給量を拡大してもインフレにはならない。

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