異をとなえん |

爆弾の渡し合い - 今日の株式市場(2009/09/18)

2009.09.19 Sat

03:13:32

日経平均株価 10,370.54 -73.26 -0.70%
TOPIX 939.44 -0.08 -0.01%
上海総合指数 2,962.67 -97.59 -3.19%
NYダウ平均 9,783.92 -7.79 -0.08%

今日の国内市況:消費者金融懸念で株反落、債券軟調−為替ポンド安

日経平均は下げ、ここにメモしている他の株式市場も下げ。
全部下げたのは初めてな気がする。
上げ相場、ちょっと一服といった感じか。

昨日述べたように、現在の世界の相場は過剰な流動性に満ちている。
けれども、その資金は長期の投資を嫌っている。
現在の景気を信じていないからだ。
価格が反転し下落に転じたとき、瞬間に逃げることができるように、
一瞬であっても換金できなくなる状態を持たないように、投資をしている。
換金できない状態を作らないということは、
本当の意味での投資ができないということだ。
コンピュータのメモリの上だけで金が増減をしている。

大手の会社、ゴールドマンサックスとかモルガンスタンレーとかの会社は、
その強力なコンピューター・通信設備とプログラムによって、
いざという時は瞬時に逃げられる状態を確信しているのだと思う。
そのため、ある程度の自信を持って上げ相場を牽引している。
いつかは爆発する爆弾を手渡ししているゲームみたいなものだ。
他のプレイヤーが自分たちより圧倒的に遅いことを把握していれば、
自分が持っている時に爆発する可能性はほとんどない。

他のプレイヤーたちは、機敏に動こうとすればかえって損をする可能性が高い。
だから、現在は上げ相場であることを考えると、
ある程度長めに株式等を所有しておこうとする。
強力なプレイヤーには更に楽な状況だ。
爆弾を持ち続けている人間がいるなら、資金を寝かせておく必要がなく、
更に回転させていくことができるからだ。

そして問題はいつ破裂するかになる。
基本的に株式市場での発端はない。
株式の価格が上がったとしても、困る人はいない。
だから、価格を上げ続けれられるならば、それは持続していく。
問題は商品市場になる。
商品は価格が上がり続ければ、実需に深刻な影響をもたらす。
価格の上昇によって、実需が大きく減れば、結局は暴落するしかない。
そのインパクトは回りに広がっていく。

今回の相場が大恐慌の戻り相場の時と大きく違っていることがあるとすれば、
それは市場を支配しているプレイヤーたちの力ではないだろうか。
いざという時に早逃げすることが可能だと考えているならば、
ギリギリまで粘ることができる。
少々下げても、状況を見て買い上げることのよって、持ち直すことが可能だ。
つまり、市場をある程度コントロールするすることができるのだ。
大恐慌の戻り相場では、早くに降りていたプレイヤーたちも、まだ残っている。
それが高値を維持し続けている。

それでは、この相場によって景気回復することは可能だろうか。
それは難しい。
先ほと述べたように、利益は紙の上でしかない。
実際に利益を消費に回せるのは、金融機関のボーナスぐらいだ。
それは現実世界から見たら、ほんの一握りの金額だろう。
その消費くらいでは現実世界を動かせない。
現実の経済の景気回復が難しければ、
いつかは株式市場はそれを反映するしかない。
結局それは暴落を生む。

発端は原油相場だと私は仮定していたが、危険な部分は他にもある。
記事に載っていたイギリスの金融不安はその一つだ。
ドル安だった状況がポンド安に変わった。
ドルを調達してポンドに投資していた連中にとって、それは大損だろう。
彼らの手仕舞いが相場に致命的な一撃を与える可能性があるかもしれない。

もう一つは秘密口座問題か。

参照:「パンドラの箱」開けたUBSの和解−他行の秘密口座が次々と露呈

上記にあるように、税金逃れのための口座が次々に発覚しているらしい。
彼らは、手仕舞わざるを得ず、それが相場に影響を与える可能性がある。
状況の先は見えないが不安な部分は多い。

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