異をとなえん |

鳩山次期首相の哲学「友愛」とは?

2009.09.09 Wed

23:45:02

謎すぎる言葉、「友愛」。
鳩山次期首相の政治哲学は、友愛に代表されるみたいだが、
具体的に何をしようとするのか見えない。
みんな仲良くとかいう意味だとしたら、わからなくもないが、
政治方針として何を意味するかが、わからない。
昨日の記事を書いた後、もう少し鳩山氏の考えを知ろうと
voiceの論文を読んでみたが、なんとも謎な代物である。
雑誌をさらっと目を通した時に、
具体性がない詰まらなそうな論文だと思ったが、
実際にきちんと読んでみて、その印象は更に強まった。
鳩山氏の意見をお花畑として批判したこともあるが、
本当にお花畑の人のようだ。

池田信夫氏の記事では、
元の言葉fraternity友愛の使い方は間違っているらしいが、
それは私には重要だと思えない。
鳩山氏の中で友愛という言葉のイメージが固まっていて、
それを聞く日本人のイメージと大体合っていれば問題はない。
問題なのは、
鳩山氏の中で友愛という言葉は政治方針として働くのかどうかということだ。

論文の中で友愛から出てくるの政治方針は、東アジア共同体と地方分権だ。
東アジア共同体は遠大な構想である。
はっきり言って、ここ数年でまとまるとは思えない。
しかし、外交方針としては中国韓国と仲良くしようということで、
まあ一つの考えではある。
問題は地方分権のほうだ。
これは直近の政治課題として上がってくる。
しかし、論文では道州制をどうするかについての答えもない。
政権に手が届こうとしていた、総理大臣候補者の論文としては物足りない。

逆に政権に手が届こうとしていたから、
具体論を控え抽象的になったと考えることもできる。
しかし、友愛は具体的な政治方針として意味があるのだろうか。

たとえば、予算のムダを切り詰めれば、所得が低下し困る人もでてくるだろう。
それに対して別の仕事を探すとかが一つの対処方法だと思うが、
友愛の精神ではそうはならないのだろうか。
困っている人が出たら、雇い続けるとかが友愛の精神になるのだろうか。
そんなことを続けたら予算が幾らあっても足りない気がする。
けれども、鳩山次期首相は赤字国債の発行を増やさないと発言している。

温暖ガス25%削減という案も同じだろう。
これを本気で目指すならば、
高速道路の無料化と暫定ガソリン税の廃止はどう考えても無理な気がする。
暫定ガソリン税でなくて、環境税に変えるから、
問題は解決するなどと思っているとしたら、せこすぎる。

そんなことを考えていくと、
結局鳩山氏は沈思熟考をして発言をしているのではなく、
その場その場で取りつくろって発言しているようにしか思えない。
だから、平気で矛盾するようなことを言っているのだ。

国家戦略局担当相を菅氏に渡したことを考えると、
前の自民党政権を倒した細川首相のようなイメージを強く持つ。
回りのお膳立てにのって行動する帽子(シャッポ)だ。
細川政権は最大の政治課題であった、政治改革法の成立まで持った。
その法律が成立してしまうと、
次の課題解決のための意志統一ができず崩壊していった。

民主党新政権も自民党政権の古いアカを落としていく以上、
新しい課題が山積するはずだ。
その課題に対して、党内の意見は簡単にはまとまらない。
それをまとめていくには、確固とした方針と説得力が必要だ。
しかし、鳩山次期首相には確固とした方針がない。
平時の宰相ならともかく、改革の陣頭指揮をとる首相としては、物足りない。

やはり前途多難だとしか思えない。
鳩山政権は参院選までに支持率を落としていって、
参院選敗北の責任を取って辞任するのがいい所ではないか。

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コメント

177

辞書の「友愛」の意味には、兄弟仲良くすることと言うものが含まれているらしい

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