異をとなえん |

鳩山政権は長くない

2009.09.08 Tue

21:59:23

鳩山次期首相の改革のやり方が成功するとは到底思えない。
菅氏を国家戦略局担当相に任命するのは、致命的な間違いだろう。

民主党は日本の政治を官僚主導から、
政治主導に転換するという大きなスローガンを掲げて、
今後の改革を実行するつもりでいる。
そのために改革の司令塔として、国家戦略局を作り、
そこで制度変更のための設計図を書かせるつもりだ。
改革は今までの政治の仕組みを変えることだ。
だから、制度的に改革する機関が存在すること、それ自体が矛盾なのだ。
もちろん、改革する場合も制度設計は必要になる。
細い部分はきちんと詰めていかなくてはならない。
そのため、アイディアを具体化する機関のような物は必要だが、
それは所詮首相のリーダーシップの元でしか存在しない。
首相の改革方針を具体化するためだけに、
国家戦略局のような存在は必要なのだ。
その提案を政府の統一案にし、具体的に法律にするのは首相の役目だ。

鳩山首相が改革のリーダーシップを取らず、
上がってきた提案を適当に承認していくだけで、
政権を運営できると思っているとしたら、甘すぎる。
下記の記事を見ると、
意思決定を政府に一元化し、かつ戦略局が主導するとある。

日本が変わる:カギ握る戦略局、菅氏起用で「戦う姿勢」 構成・形態、具体像見えず

引用開始

 予算編成など重要な政策決定の主導権を官僚から奪う動きは自民党政権時代もあった。小泉政権下、首相が議長を務める経済財政諮問会議は、竹中平蔵経済財政担当相(当時)と民間メンバーが、財政再建論議のたたき台を提示。小泉純一郎首相が採用を決断する手法で、自民党や官僚の反発を封じ込め、公共事業費年3%削減や社会保障費抑制などの歳出カットを進めた。

 だが、その後の安倍、福田、麻生政権下、首相の指導力低下と連動して諮問会議も形骸(けいがい)化する。今年6月に決めた、予算編成の基本方針「骨太の方針09」は、衆院選を前にした自民党議員の声に押され、財政再建の象徴だった社会保障費抑制目標を撤回した。

 国家戦略局は、小泉政権時代の諮問会議と同様、官邸主導の予算編成が目標。自公政権末期の諮問会議の二の舞いにならないよう、政府、与党の二元体制で進められていた政策決定を政府に一元化する。さらに菅氏が戦略局を主導することで「骨太の方針よりも具体的な指示が出されるため、官僚の思惑で骨抜きにされる余地はなくなる」(民主党中堅議員)との青写真を描く。
引用終了

しかし、最終的な決定は議会がするに決まっている。
つまり多数党の意思決定によってだ。
だから、政府に関与していない党の議員が文句を言ってくるのは当たり前だし、
それをまとめあげ最終的に法案や制度として確立するのは、
首相のリーダーシップしかない。
国家戦略局は具体的な設計書を書くにすぎない。

小泉政権での経済財政諮問会議が力を発揮したのは、
小泉首相のリーダーシップがあったからだ。
竹中平蔵経済財政担当相の力も、
小泉首相の無条件の支持があったからこそ生きた。
総理大臣が改革の力をサポートする気がないならば、
仕組みがあった所で何の役にも立たない。
今回の国家戦略局も鳩山首相のリーダーシップがなくては機能しないだろうが、
菅氏を鳩山首相はバックアップできるのだろうか。
二人の意見に齟齬があると、
こんなシステムは簡単に機能できなくなってしまう。
しかし、菅氏は大物すぎて独自色を強めるのではないだろうか。
少くとも、野党時代二人が一体になって行動している事は、
ほとんどなかった気がする。
国を預れば、なぁなぁで済ませるわけにはいかない。
意見のすり合わせは必要だ。

小泉竹中の場合は、二人で事前に打ち合わせをし、
意見を統一した上で、経済財政諮問会議を動かしていった。
もっとも小泉首相は竹中氏の意見をそのまま採用していたみたいだが。
その結果、竹中氏は総理裁定が必要な場合、
常に支持が得られることをあてにできた。
それが強力な力を生んだのだ。

国家戦略局の場合、これがあてはまるだろうか。
菅氏が意見をまとめても、鳩山首相がその意見を拒否すれば、
権威の失墜は免れない。
そのような場合、国家戦略局を無視して首相と直談判する傾向が強まる。
リーダーシップを行う機関としては動かなくなる。

国家戦略局が力を発揮するためには、鳩山首相が無条件に近く、
菅国家戦略局担当相をを支えなければならない。
そんな関係が二人にあるだろうか。
少くとも、下記の記事を見る限りでは、そんな関係にない。

菅、岡田の2枚看板 鳩山氏、まとめきれるか 内政・外交は多難

引用開始

  「(鳩山氏が)何を考えているのか全然分からない」。

 菅氏は3日夜、鳩山氏に国家戦略局担当相を打診されると、周囲に不満を漏らした。

 厚相時代、薬害エイズ問題で一世を風(ふう)靡(び)し、その発信力は今も党内随一の菅氏。自他ともに内閣の「顔」となる官房長官起用を希望していただけに、鳩山氏側近の平野博文役員室長の官房長官起用は寝耳に水だった。

 鳩山氏は4日夕に菅氏と再び会談し、「官房長官は国会対策が中心で政策調整は国家戦略局が担う」ことで菅氏の了解を得た。しかし、人事をめぐってさっそく両氏の行き違いが浮き彫りになった。

 菅、鳩山両氏は平成8年の旧民主党結党時からの「戦友」だ。しかし、その後はお互いに党代表選を争うなど、今は「ライバル」の色彩が強い。
引用終了

そういう事を考えると、
国家戦略局担当相には鳩山首相は全幅の信頼をおける人間をあてるべきだった。
ただでさえ、民主党は小沢幹事長という意思決定の予測できない要因もある。
首相のリーダーシップがなければ改革など簡単に、
行き詰まるのにそのリーダーシップが見えない。

福田政権、麻生政権は首相が何をやりたいのか見えないので、
鳩山政権も同じだろう。
やりたい政策が見えなければ、世論は簡単に鳩山政権を見放す。
鳩山次期首相に改革のリーダーシップを取りたい意思があれば、
国家戦略局担当相は自分の信頼できるものをあてたはずだ。
そうしないのは、
そもそも改革のリーダーシップを取る意思がないということだ。
鳩山政権は長くない。

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コメント

203

誰が政治家になっても、日本が良くなるなら良いのではないか
日本は変わらないと、破綻する・・・
日本だけでは生きていけないのではないのか
国民も意識を変えないと、もっと大変な社会になるだろう・・

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