異をとなえん |

株式市場に漂う不安 - 今日の株式市場(2009/08/14)

2009.08.15 Sat

04:08:20

日経平均株価 10597.33 +80.14(+0.8%)
TOPIX 973.57 +5.16(+0.5%)
円/ドル 95.30
NYダウ平均 9,398.19 36.58

今週も終値で年初来高値を更新して終わる。
なぜ上がっているかと言えば、
外国人投資家が本格的に買い始めているかららしい。
日本株は世界の景気が良くなると上がり、悪くなると下がるという。
日本は工作機械や部品材料を作っている産業が大きいから、
株価もそのパターンに似ているのだろう。
工作機械業界は、好況の時は稼働率が高くなり利益も大きくなって、
株価が高騰するけれど、
不況の時は極端に稼働率が低くなって株価も大幅下落する。
あまり、好況の時に大幅上昇したという感じはないが、
不況の時大幅下落するというのはあっている。

世界の景気が回復しつつあるならば、
設備投資も再開し、日本の株価が上昇するという読みなのだろう。
実際、外国人投資家は株の買い越しを続けている。
それが日本の株式市場の好調を支えているのだろう。

今日の国内市況:日本株は年初来高値、債券上昇−円強含み

引用開始

欧州経済の底入れ期待や海外商品相場の上昇を背景に、機械や大手商社、非鉄金属、輸送用機器といった世界景気に敏感な業種が高い。
引用終了

ただ、前から言っているように、私は世界の景気回復に疑問を持っている。
今回の株価の上昇は底値を付けたことによるリバウンドに過ぎず、
長期的には下降トレンドにあるのではないだろうか。
アメリカの住宅価格の底打ちがなければ、結局は下降線をたどることになる。
まあ、そんなこととは関係なく、
株価自体はテクニカルな動きとしてある程度は下げるだろう。
問題はその後である。

資産価格の下落が止まらない限り、本格的な景気回復はありえない。
しかし、政府が需要を作り出し続ければ、現在の水準は保つことができる。
日本はバブル崩壊以後も政府の財政支出によって、
マイナス成長することなくプラス成長を続けることができた。
極めて低成長であったが、大恐慌のような悲惨な自体は免れたわけだ。
アメリカも景気後退を避けるために、政府の支出は拡大を続けていく。
これを当面続けるだろう。
そうすると、日本の90年代のように景気は上下に振れながら、
成長しない状態が続くのではないか。
アメリカの人口の上昇も助けにはならない。
人口の上昇は需給ギャップを確実に埋めてゆくので、
停滞局面を短かくするのには有効である。
しかし、ギャップがあるかぎり、
そのギャップを政府の財政支出で埋めてゆく状態には変わりない。
その場合成長するには難しい状態が続くことになる。

そして問題は日本である。
日本も輸出が減ったことによって、需給ギャップが極端に開いた。
そのギャップをとりあえず政府支出で埋めた。
それでは今後どうなるか。
世界の国々がすべて政府支出を増やすことによって、輸出は戻ってきた。
政府支出の増加によって成長はできないだろうから、
輸出はある程度で止まってしまうだろう。
しかし、日本の極端な需給ギャップは解消される。
そうすれば経済の自律的な成長が戻ってくるだろう。

日本は成長できるとしても、株式市場はどうなるか。
外国人投資家は、
世界、特にアメリカの成長を見込んで日本の株を買っているのだろう。
アメリカの景気が落ち込めば株を売ってくるのは目に見えている。
その場合、当然日本の株価は下落する。
日本の個人投資家はそれを見込んで、株を売っている気がする。
株価が年初来高値を更新し続けているのに、不安な気配が漂っているのは、
それが原因だろう。

今日の文章はなんか前にも語った繰り返しのような気もする。
ただブログというのは、ある程度の繰り返しが仕方ない。
繰り返すことによって、文章が練り直され、考えもすっきりしてくる。
今までは同じ内容を書くことも、いいんじゃないかと思う。
単なる言い訳の気もするが。

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