異をとなえん |

グダグダ日記「獲物」と「五百万ドルの迷宮」感想編

2009.06.13 Sat

20:26:39

ロス・トーマスという作家が、けっこう好きだ。
最近、「獲物」と「五百万ドルの迷宮」という2作品を読んだ。

ロス・トーマスの作品で一番最初に読んだのは、「ポークチョッパー悪徳選挙屋」だったと思う。
もう、うん十年も前の話で自信がない。
たしか、選挙戦の話で、候補者がてんかんの発作で倒れるのだ。
なんというか、しゃれた言葉が心に残る。
経済が本当にわかっていたのは、そのころ二人しかいなかった。
だから、大恐慌の前に株を売ったんだ。とか言うセリフが心に残っている。

今回は「獲物」を古本で手に入れて、
シリーズ物だったので前作の「五百万ドルの迷宮」を図書館で借りた。
読み終わった限りでは、「うまいな」と言う感想ぐらいしか持てないのだが、
解説にはそのことが批判されていた。
「ロス・トーマスの小説を"うまい"と言ってすますことのできる人は、
要するにふだんはよほどへたな小説ばかりを、しかも愉しんで読んでいるということだ。
へたな小説はたいへん解りやすく、したがっての面白さもたいへん解りやすいからだろう。」
ある意味納得できる批評なのだが、ちょっとしゃくに障る。
あまり心理描写が多くないので、どうもキャラクターがよくわからない。
それを、行動の描写から読み取る、読み取らせるのが、
ハードボイルドの作法だと思うのだが、難しい。
そういう意味で読書を選ぶ本だと思う。

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