異をとなえん |

用語の補足説明 - 世界は日本化へ向かう(その9)

2009.06.02 Tue

03:06:28

今日、急にアクセス数が増えて驚く。
東亜備忘録: 英雄はありえないよねえ。^^;
から、リンクされていて、それで急にアクセス数が増えた。

論評、たぶん反論を、下記のようにいただいて嬉しいのだが、ちょっと困惑している。


>すみませんが、管理人様はここのブログ主の主張をどう思われますか?
>自分には否定も肯定も出来ません・・・・・・。
>http://munya.dtiblog.com/blog-entry-548.html
 
 情報、ありがとうございます。m(_ _)m
 おお。実はね、こういう事を実際に考えている人が一杯いたんですよ。
 アメリカも、核迎撃ミサイル、核地雷、核魚雷、核砲弾を開発して、もはや高性能な戦闘機や戦車や軍艦は無意味と思われた。
 で、実際にどうなったのかと言うと、ご承知の通り、F−22ラプターが空を支配し、M1A2は電子化され、イージス艦が海を守っている。
 
 どういう事かと言うと、戦争はいかに効率良く人を殺すのかというコンテストではなく、外交の延長線上であり、政治の一部だってことなんですね。
 だから必要なだけの攻撃を、必要な時、必要な場所に、的確に与える必要がある。
 そうでなければ無意味であると気づいたんです。
 これが第1点。
 
 第2点は、アメリカとロシアだけが核を持っている時でさえ、核兵器が暴発したらどうしようとみんな頭を痛めていた。
 それが世界中、小さくて貧しい国にまで広まったら、絶対に事故は防げない。
 しまいには敵対国の首都で爆発させて、「いや〜〜、頭のおかしい奴が核兵器を盗んで爆発させてしまいましてね」って事になる。
 馬鹿げた話だけど、実際に空港でクラスター爆弾の子爆弾を破裂させる記者や、失恋して基地から戦車を盗んでハイウェーを暴走する人とかがいる訳です。
 
 第3点は、お互いに失っては困るものがあれば気をつけるけど、失う物がない人には抑止にならないって事です。
 テロリストなんかにとってはどこで核爆弾が炸裂しようが、そんなのはどうでもいい訳です。
 敵の心臓部を吹き飛ばせるなら。
 
 それでまあ、核不拡散なんてできる訳ない、バカバカしいと思っていても、やらざるをえない訳ですね。


何を否定されているのかが、ちょっとわからない。
私が「現在起きている争いは? - 世界は日本化へ向かう(その8)」
の中で主張しているのは、大体次の三つだ。

・みなし核保有国は増大する
・戦争は起こりにくくなる
・戦争国家から平和国家への変換が進む
このどれを否定しているのかが、よくわからない。

反論だと思う次の3点については同意できる。
・核兵器だけではなく通常兵力も必要である。
・核拡散は事故の危険性を増すから、核不拡散の努力は必要である
・核拡散はテロリストの奪取の危険性が増すから、核不拡散の努力は必要である
ただ、私の意見と全然矛盾していると思えない。
反論だという理解が間違っているのだろうか。

ただ、私の理屈の中で誤解を招きそうな部分もあるかなと思って、
いろいろ考えたので、その点を補足しておく。

まず、みなし核保有国というのは、日本やドイツみたいな国を念頭においている。
核兵器を保有しようと思えば、技術的、資金的な問題がなく実行できる国だ。
だから、経済的な成長と技術の拡散によって、そういう国は自然に増大していく。
けれども、日本やドイツはアメリカによる核の傘があるので特に核保有に走る理由がない。
自国に対して真剣な安全保障上の脅威があり、同盟によって核の傘が持てない国だけが、
実際の核保有に走るだろう。
現在の所、そういう国は限られている。
北朝鮮とイランぐらいだ。
だから、みなし核保有国が増大しても、実際の核保有国は増大しない。

平和国家は非武装国家という意味ではない。
平和ボケ国家というような意味にとらえて欲しい。
江戸時代の日本が典型的だが、第一次世界大戦前のアメリカも、
かなり特質としては似ている。
第一次世界大戦前のアメリカは、米西戦争やメキシコとの戦争など、かなり戦っている。
しかし、深刻な安全保障上の脅威を感じていたとは思えない。
戦争が身近な脅威ではない、そういう国が平和国家になっていく。

自分は文章が下手だと思うので、
読んでいる方は、わからない部分があったら質問してもらえるとうれしい。

関連記事
世界は日本化へ向かう
一度も植民地になったことがない国 - 世界は日本化へ向かう(その2)
平和国家には尺度がない - 世界は日本化へ向かう(その3)
江戸時代は平和国家の完成形である - 世界は日本化へ向かう(その4)
戦争国家では権力が集中する - 世界は日本化へ向かう(その5)
戦争国家が平和国家に変化する理由 - 世界は日本化へ向かう(その6)
みなし核保有国が戦争しない理由 - 世界は日本化へ向かう(その7)
現在起きている争いは? - 世界は日本化へ向かう(その8)

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURLはこちら

215 戦争国家は知的エリート階級を必要とする - 世界は日本化へ向かう(その10)

「世界は日本化へ向かう」は構想通りにすると全然進まないので、 やはり思いついた所から書いていく。 今回は戦争国家で、なぜ知的エリート階級が生まれるかを考察したい。 前に戦争国家では権力が集中すると述べた。 しかし、最高指導者だけでは、組織は動かない。 組織が動...