異をとなえん |

続・北朝鮮はヤクザである

2009.05.29 Fri

03:23:22

北朝鮮がヤクザ国家であることを前提として、
日本はどう北朝鮮を相手にすればいいのだろうか。
ヤクザが相手なのだから、基本的には映画「マルボーの女」を見れば、
どうすればいいのかはすべてわかる。
毅然とした対応を取り、相手とは基本的に交渉をしないことである。
もっとも、それだけで解決するならば映画にはならないように、
現実もそう簡単にはいかない。
拉致問題と国交正常化の問題がある。

拉致問題については、残念ながら手詰り状態だ。
安否不明の拉致被害者が生きている可能性はある。
しかし、圧力をかけても、対話路線を取っても、返ってくる可能性はない。
死亡したと言明した被害者が出てくれば、他も生存していると考える。
全員が生きているのでなければ、そんなことはできない。
そして、全員が生存している可能性は、ほとんどない。

北朝鮮は友愛なんてわからない。
彼らにわかることは、戦いの強弱と損得だけだ。
互いの信頼によって、利益を生み出すという概念自体がない。
同時に圧力も効かない。
もちろん、損得はわかる。
ただそれ以上に、弱みは見せられないことを理解している。
相手に脅かされて、尻尾を巻いていたら、ヤクザ商売などやってられない。

日朝平壌宣言による、国交正常化の問題はどうなるだろうか。
本来なら、拉致被害者の問題をきちんと解決して、
核兵器とミサイルを放棄すれば、日本政府から多額の援助が手に入る。
けれども、北朝鮮はそれをしない。
恐喝で金を取るのと、頭を下げて金を貰うのとでは違う。
頭を下げて借金するというのは、真人間になるということだ。
北朝鮮の絶望は、それを認めない。

拉致問題の解決も、国交正常化も、現在の体制が続くかぎり解決の見通しはない。
とりあえず、放置しておくしかない。

それでは六ヶ国協議への日本の対応はどうあるべきだろうか?
六ヶ国協議は、北朝鮮に核開発、ミサイル開発をやめてもらう替わりに、
援助しようという仕組みだ。
北朝鮮の意図が脅迫だとしても、金を出す方がトータルで安いとなれば、
米韓はその方がいいと思っている。
なんと言っても、北朝鮮が戦争に走れば、韓国の戦争被害はかなりな金額になるだろうし、
戦後の復興資金はそれを上回るだろう。
はした金で解決できれば、それに越したことはない。
日本を六ヶ国協議に参加させるのは、その金を日本にも出させるためだ。
だから、日本が参加する必要性はほとんどない。
ただ、米韓に協力する必要もあるし、
最終的な拉致問題の解決には日朝の間では進まないから、
そのために六ヶ国協議に入っている意味はある。
最終的な拉致問題の解決に必要という意味は、
拉致被害者の生存を日朝で議論していても話が進むわけないので、
中立の国が調査するしかない。
その国が六ヶ国協議の国になる。
だから金正日体制が崩壊した後は有意義な仕組みになるだろうけど、
それまでは日本の役割はないといっていい。

意外と書くことが残っているので、さらに次回に続く。
次は、今回の核実験の意図と、アメリカ、中国、韓国の対応について考察してみる。

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