異をとなえん |

原油価格上昇の原因は何か?

2009.05.18 Mon

01:47:40

「戦争国家が平和国家に変化する理由」を書くのが難しい。
こんなに難しいのは、自分の中で論旨がまだ煮詰っていないからだ。
場合分けしていくと、複雑だし、なんか綺麗にならない。
仕方がないので、原油価格上昇を聞いた後、思ったことをまとめてみた。

原油の価格がまた上がり始めている。
1バーレル60ドルのラインにまた到達した。
景気が底打ちの兆しを見せたので、それを反映しているのだろう。
ただ、先進国の経済活動は、まだ鈍っていて、
原油の需要が増えていくかは定かではない。
それなのに価格が反転しているのは、
新興国の需要が増えていくと予測しているからだと思う。
中国を始めとした新興国は、今回の経済危機に対しても比較的堅調に見える。
BRICs四ヶ国の内ロシアは脱落しているが、他の三ヶ国は違う。

しかし、原油価格が上がるということはガソリン価格が上がるということだ。
前から分析している通り、
ガソリン価格の上昇はアメリカの住宅価格を低下させる方向に働く。
だとすれば、今度の原油価格の上昇は、前回の上昇が投機によるものであって、
投機資金が抜ければ、価格は低下する、
という予想を根本から壊すものではないかと思う。
その場合、住宅価格の戻りは極めて怪しくなる。
今の住宅価格の下げ止まりは、
下がり過ぎたことによる値頃買いが主力だと見られるが、
さらに下げれば徹底的に市場は破壊されることになる。
住宅資産の価格下落が止まらなければ、経済成長は停滞していく可能性が強い。

下記の記事でも、原油価格について分析している。

コモディティ価格の長期トレンド、質的変化はあるのか

原油価格の上昇に違和感を感じているのが面白い。
在庫は増えているのに、価格は上昇している。
投機資金の流入を最大の理由にしているように読んだが、
長期的な展望とは関係なく、余剰資金が入っていることになる。
ただ、余剰資金の発生は世界各国での金融緩和政策から来ている。
財政政策も発動されている。
しかし、デフレ局面は続いていて、資金をどこに投入するか苦慮している。
そこで、もっとも投入しやすいのが原油なのではないだろうか。
逆に言うと、ドルの価値低下に連動しているように見える。

EUはアメリカほど、財政政策や金融政策において緩和策を取っていない。
そこで、資金はよりEUに集中しやすい。
金融危機後のドル資金の調達難が終わって、
本格的なドル安局面になったのかもしれない。
バブル崩壊後の円相場が、
円資金調達のためにドル資産を売ったことで一時急騰した後、
どちらかというとゆっくりと円安の方向に振れていた。
ドルも暴落とかではなく、ゆっくりとドル安に向かっていくのではないだろうか。

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