異をとなえん |

戦争国家が平和国家に変化する理由 - 世界は日本化へ向かう(その6)

2009.05.16 Sat

02:40:27

私は「世界は日本化へ向かう」のシリーズ構想として、
平和国家日本と戦争国家の違いを説明してから、
世界が日本化する理由について述べようと思っていた。
しかし、違いの各項目を書き連ねるだけでは、結論がはっきりせず、
どうも書きづらい。
そこで、まず世界が日本化へ向かう理由を述べ、
その後、日本と世界の違う部分を取り上げ、
各々がどのように日本化していくかを考察する、そんな書き方に変更してみる。

そこで最初に、世界が日本化する理由を説明する。
つまり、戦争を前提とする国家、戦争国家が、
戦争を前提としない国家、平和国家に変化する理由だ。
その理由はにも述べたように核兵器の誕生による、
戦争の抑止にある。

核兵器は戦争を極めて虚しいものにした。
戦争は古い時代には、勝ちさえすれば極めて儲かった。
負けた国から、金銀財宝を略奪し、人間を奴隷にして売り払う。
遊牧国家は農耕国家にそういう理由で戦争を仕掛けた。
時代が新しくなるにつれて、段々と戦争は儲からなくなっていった。
ナポレオン戦争の頃は、
もう戦争自体から得になることはなくなったように見える。

その替わり、恐怖の問題が全面に出てきた。
隣国は自国を攻撃するかもしれない。
それは嫌だ、だったら先に攻撃してやる。
第一次世界大戦はそんな理由で戦争になった。
今でも、その戦争の原因自体は残っている。
しかし、第二次世界大戦後は核兵器が生まれた。
相手国が攻撃するかもしれないから、自国が先に攻撃するという、
理屈は残っているとしても、
先に攻撃したら被害はないという理屈はなくなった。

核兵器を一気に破壊することは難しく、残存核兵器による反撃で、
莫大な被害が出ることが確定しているとしたら、攻撃する意味がない。
抑止理論が成立し、実際核保有国同士では直接戦うことはなくなった。
核保有国同士は通常兵器による戦いであっても、
その戦いは国の威信に結び付くので、
すぐに致命的利害とされ、核兵器による戦いに転化されてしまうからだ。
そうなっては生存自体が脅かされ、戦争する意味がなくなってしまう。
そして、核兵器保有に極めて近い国々、
日本とかドイツなどの技術力や生産力が十分にある国々も核保有国とみなしていい。
つまり核保有国とみなし核保有国の間にも平和は保たれるようになってきている。

前の記事の焼き直しで、全然うまく書けなかった。
イラク戦争とか、9・11テロとかについても言及しなくてはいけないのだが、
そこも書けてない。
明日に続く

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一度も植民地になったことがない国 - 世界は日本化へ向かう(その2)
平和国家には尺度がない - 世界は日本化へ向かう(その3)
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コメント

123

『核保有国同士では戦争が起こらない』という結論には納得出来ますが、核保有国と核非有国の間では戦争が起こらずとも非有国が保有国に核を根拠に不利な外交を強いられるのではありませんか?
核保有国同士の間でそれに対する暗黙の了解がなされているのであれば尚さらです。
下記の様な主張もあります。

勇気と文明と社会(前編) 著:兵頭二十八
http://www.gotoyoshinori.com/028hyodo/post_40.html

『日本化へ』シリーズ自体は非常に興味深い記事であり、続きを読みたくて仕方がありません。
自分には出来ない発想と論理がこんなに面白いとは思いませんでした。
執筆頑張って下さい。

124 Re: 戦争国家が平和国家に変化する理由

コメントありがとうございます。

> 『核保有国同士では戦争が起こらない』という結論には納得出来ますが、核保有国と核非有国の間では戦争が起こらずとも非有国が保有国に核を根拠に不利な外交を強いられるのではありませんか?

いい質問で、頭が刺激されて助かります。
私の結論は、短期的には非核保有国は不利になるかもしれませんが、長期的には解消されていくです。
もう少し、きちんとした展開は今後の記事で書くと思います。

> 勇気と文明と社会(前編) 著:兵頭二十八
> http://www.gotoyoshinori.com/028hyodo/post_40.html

参考になります。
まだ、全部きちんと読んでいませんが、けっこう刺激されます。

> 『日本化へ』シリーズ自体は非常に興味深い記事であり、続きを読みたくて仕方がありません。
> 自分には出来ない発想と論理がこんなに面白いとは思いませんでした。
> 執筆頑張って下さい。

どうもありがとうございます。
おほめの言葉恐縮です。
文章は下手でも、発想だけはユニーク、あるいは変だと、自負しているので、そう言ってもらえると自信になります。

それでは。

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