異をとなえん |

アメリカ経済の未来について

2007.06.10 Sun

02:21:22

アメリカ経済の未来について、いろいろ考えている。特に貿易収支の大幅な赤字が、どのようにして解決されるかを。

為替相場は不可解なので、予測は難しいがドル高局面があれば、ドル安局面もあるはずである。そこで、ドル安局面に入ったと仮定しよう。もっとも、既に元と円以外はドル安局面と言えるのだが、最大の赤字を出している国、中国と日本に対しては、そう言えない。中国は現在の為替管理を簡単に変更するとは思えないので、結局、円高局面に入ったとする。どうなるだろうか。Jカーブ効果が働いて貿易赤字が拡大する。投資が相場が安定しないと言うことで、停止する。ドルの需要が減少する事で、更にドル安になる。この前の経験から行けば、ドルは半値にはなる。そこで、とりあえず止まるとする。

この場合、どんな力が働くか。まず、アメリカ内部で輸入インフレの兆候が強くなる。円高だけでそうなるかと言えば、他の通貨でもドル安傾向にあるので他の国に回せなくなる。中国で代替はできないか。中国がドル固定ならば、円高によって日本からの輸入部品の値が上るので、やはりある程度高くなる。結局、インフレ傾向が強まるので、FRBは引締め政策を取る。景気が悪くなる。どのくらい景気が悪くなるのか。貿易収支の赤字が無くなるほどに。GDPの6%ぐらい赤字だが、資産の切り売りもできるし、輸出も増えるだろうから、国内需要が6%も下がる事はないだろう。そこで、トントンになり相場が安定する。

相場が安定すれば、大幅に割安になっているので製造業が復活する。輸出が増える。輸入が減る。投資の妙味が出てきて、資本収支も黒字になる。円高局面が終わり、反転することになる。

以上のような予想が一番ありそうな所か。輸入インフレさえ起こさなければ問題はないように思う。どのくらい景気後退が必要かよくわからないが、それほどひどくならない可能性もある。

気になるのは、前回のドル安局面での輸出入の均衡は、冷戦の終わりと共にあったので、膨大な軍事費の削減が伴なっていた。軍事に使われていた生産分が輸出に回されたと理解していいのだろうか。そのような条件は今回はない。また、不均衡も前回よりずっと大きい。アメリカ経済が不況に耐えられるか。そこらへんが問題になりそうである。

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