異をとなえん |

世界は日本化へ向かう

2009.05.09 Sat

20:32:13

世界は日本化するというシリーズ記事を投稿しようと思った。
しかし、
「21世紀、世界は日本化する―超先端国・日本の実力(Hint from Kusaka) 」
という本が日下氏から出ている。
題名がかぶってしまうので、ちょっと変更してみた。

日下氏の本は下記のブログに内容が載っている。

21世紀、世界は日本化する - たわごとブログ - Yahoo!ブログ
続・・・21世紀、世界は日本化する
続々・・・21世紀、世界は日本化する

日本社会のいろいろな面が世界に普及していくことを説明している。
納得できる部分もあるし、納得できない部分もある。

最大の不満は日本化の本質が不明確なことだ。
アニメやマンガが普及することを日本化と言っていいのだろうか。
その程度のことだったら、
アメリカのマクドナルドやハリウッド映画の普及を持って、
世界はアメリカ化したと言っていい。
文化が拡散し他国に広がっていくのは普通のことだ。
その程度のことを日本化と呼ぶのは馬鹿げている。

工業は世界を間違いなく変革したが、それを西欧化と言っていいのだろうか。
多くの人はそう思わないだろう。
人類社会の発展の必然であって、西欧で一番最初に生まれたから、
それをお手本にしたに過ぎない。

高齢化社会や不動産バブルは日本が最先端を行っている証しと、
考えることもできる。
けれども、世界がそうなったからと行って、世界が日本化したとは言えない。
単に日本が先進国であったに過ぎない。
さらに、実際に世界がその方向に動くかどうかは、必ずしも確実ではない。

私の考えている日本化とは、もっと本質的なものだ。
戦争を前提にした国家から、戦争を考えていない国家への変革が、
私の定義する日本化なのだ。
戦争を前提にした国家とそうでない国家との差は本質的なものであり、
社会のあらゆる方面に及んでいる。
日本の特異性は、これによって多くが説明できる。
孤立しがちな理由も明らかになる。
けれども、核による平和は世界を少しずつ変化させてゆく。
長期的には戦争のない世界がありえる。
100年200年先の話であり、日本化がはっきりするのは、さらに先の話だ。
しかし、日本化らしい現象は少しずつ見えてきたような気もする。
それらを含めて、一連の記事を投稿してみたい。

ここまで書いてきて、関連記事とほとんど同じことを言っているのに気づいた。
ただ、いろいろ膨らましたい部分があるので、
その序文として書かれていると思って欲しい。

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 日本から全世界に向けて発信することの1試案としての一般法則論。
  一般法則論者

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