異をとなえん |

「日本と朝鮮半島2000年」感想

2009.04.27 Mon

22:15:36

「日本と朝鮮半島2000年第1回古代人々は海峡を越えた」を見る。
けっこう良かったというのが第一印象だ。
あまり期待していなかったので、
見たことがない映像をたくさん見れただけでも満足できる。
でも、予想通り不満な部分も多かったので、それを書いておく。

まず、頭に浮ぶのは、仏教渡来の所だ。
韓国人学者が仏教渡来の百済の役割を力説していた。
日本に渡来した仏教は中国の仏教そのままではなくて、
百済が選択した仏教を輸入したのだと。
ここは納得できる。
でも、当然のことながら、百済の選択した仏教は何かという疑問が出てくる。
中国の仏教の内、百済は何を受け入れ、何は捨てたのかという話だ。
そして、日本も百済のように選択しているかどうかの話になる。
しかし、その話は突如打ち切られ、発展しない。
欲求不満になってしまう。

第1回ということで、今回は総論的な話なのかもしれない。
第3回にも、仏教伝来の回がある。
そこで、もう一度この話が出て解決してくれることを願う。

仏教伝来ではもう一つ気になった部分があった。
蓮の形を模した瓦の話である。
朝鮮の王興寺の瓦はすべて花弁が8つなのに対して、日本の飛鳥寺の瓦は11だ。
この違いが何でできたかが、気になる。
日本の仏教は日本書紀に記載あるように百済が伝えたことは間違いないだろう。
それならば、寺院の建造方法も百済から学んだと考えるのが自然だ。
それなのに、なぜ百済と模様が違うのか。
瓦が今回日本で始めて作られたならば、
まるっきり同じになってもおかしくない。
それなのに違う。

建築様式も、日本の飛鳥寺と百済の王興寺では違う。
一塔三金堂式の飛鳥寺と一塔一金堂で二つの附属建物がある王興寺の違いだ。
その違いが何から来るのか。
日本が百済そのままを潔しとせず変更したのか。
百済での作成では、いろいろな事情、資金不足とかで、
満足いくものができなかったから、日本では変更したのか。
高句麗が一塔三金堂式ならば、実は百済が特殊のような気もする。

もう一つ気になって部分として、
金官伽耶の古墳に埋まっていた巴形銅器がある。
私の目には日本に埋まっている巴形銅器とほとんど同じに映った。
上に書いた瓦とは違う。
普通に考えれば、
金官伽耶の国が日本のかなり強い影響を受けているように見える。
日本書紀に任那日本府が設置されていたと書いてあるならば、
日本の統治下にあったと考えても不思議ではない。
韓国の学者は金官伽耶が独自の国家だったと発言している。
そうすると、何が独自だったのかが気になる。
でも、そういう部分の話はない。
ここらへんの突っ込み不足が残念だ。

番組の中での最大の発見は鉄のことだ。
日本が鉄の供給を朝鮮の伽耶に頼っていたことを私はつい忘れがちだ。
日本が鉄製の武器の供給を伽耶に頼っていたとしたら、
その関係はどんなものだったろうか。
少くとも相当密接な関係だったことは想像できる。
高句麗の勢力が南下したとき、
日本は救援に駆け付ける事情があったことになる。
鉄を供給してくれる所がなくなれば、滅亡したっておかしくない。
そういう意味でこの頃、日本と朝鮮は一番近しかったのだ。
この番組を見て、
鉄の重要性について再認識できたことが一番の収穫だった。

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コメント

207

考古学の教えるところでは、朝鮮半島から出土する鉄器は極端に少なく、日本からはおびただしい鉄器が出土するのですよ。
日本が朝鮮半島の国家に鉄の供給を仰いでいたということは、あり得ないことです。
また、常識的に、輸出できるほどの鉄器を生産できる国が、生産できない国に軍事的に劣勢であることもあり得ないことです。
ついでに、仏教伝来の百済の役割など微々たるものですよ。

208 Re:考古学の教えるところでは

joumonnjinnさんコメントありがとうございます。

> 考古学の教えるところでは、朝鮮半島から出土する鉄器は極端に少なく、日本からはおびただしい鉄器が出土するのですよ。

朝鮮半島では鉄器の出土が少いということを知りませんでした。
日本と朝鮮では、人口は朝鮮の方が少かったと考えているので、ある程度鉄器の出土が少くても納得できるのですが、
日本と比較すると、どのくらいなのでしょうか?
本とか、ウェブ上で説明しているソースがありましたら、教えてください。

> 日本が朝鮮半島の国家に鉄の供給を仰いでいたということは、あり得ないことです。

鉄の原料は朝鮮半島から手に入れたと思っているのですが、それも間違いなのでしょうか?
鉄器にした形で朝鮮半島から日本に輸出があったかどうかは、わからないと思っていました。

> また、常識的に、輸出できるほどの鉄器を生産できる国が、生産できない国に軍事的に劣勢であることもあり得ないことです。

これは、朝鮮半島が日本に鉄器を輸出していたら、日本が朝鮮半島の国々に対して軍事的に勝利できるわけがない、
だから日本に鉄器は輸出されなかったという意味ですよね。
少し納得できない感じです。
輸出していたのが伽耶で、その鉄器で武装して日本が新羅に勝ったならば、それほどおかしくないと思います。

> ついでに、仏教伝来の百済の役割など微々たるものですよ。

欽明天皇の時代に百済の聖王から仏教が伝来したというのが、一般的な理解だと思うのですが、
これが間違っているという意見なのでしょうか。
欽明天皇の時代に百済の聖王から仏教が伝来したという事自体は正しいとしたら、
「微々たる」という言葉は具体的にどういう意味なのでしょうか。

どうも、質問で返してすいません。
朝鮮半島で鉄器の出土が少いというのは知りませんでしたので、自分でも調べてみようと思います。

それでは。

217 ブログ主さんはテレビを過信しすぎ!

お邪魔します。
この番組は悪名高い「捏造、反日、カルト」略してNHKと朝鮮人が作った脳内オ○ニーですよ。

joumonnjinnさんの言ったことは概ね間違ってません。
> 日本が朝鮮半島の国家に鉄の供給を仰いでいたということは、あり得ないことです。
はちょっといい間違いをしたのではないかと思います。
当時の最新兵器である鉄製刀剣、鎧を生産できない日本は当然、朝鮮のどこかの国に占領されてなければおかしい。アステカだかインカはわずか「数十名」のスペイン人に征服されたんですから。
でもそんな事実がないのだから、日本が朝鮮半島の鉄生産地を「植民地」又は「属国」又は「領土」としていたと考えるべきでしょう。そうでなければ、日本が朝鮮で戦争する理由はありませんし。
>日本の「植民地」又は「属国」又は「領土」ではない朝鮮半島の国家に鉄の供給を仰いでいたということは、あり得ないことです。
これが正しい言い方でしょうね。

埃高き民族としては「日韓併合条約時代」以外に日本から「植民地」又は「属国」又は「領土」扱いされていたことに耐えられないから、NHKを通して「鉄と奴隷を交換」とか「日本人を傭兵する」とか滅茶苦茶な論を展開するんですよ。

> 「微々たる」という言葉は具体的にどういう意味なのでしょうか。
まあ、伝来は朝鮮半島経由でいいですけど、鑑真大僧正が日本に来たのだって、日本中に国分寺とやらができたのはもっと後の時代でしょ?それ以前は朝廷近辺の一部の人間が有り難がっていたものでしかない。
別に朝鮮半島がなくても仏教は日本に伝来してたでしょう。勿論、多少時代は後になるけど。
そもそも埃高き民族は仏教文化を守ってきましたか?結構立派な寺は皆「廃寺」じゃないですか!

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