異をとなえん |

人類が共生するためにも主権は必要なのだ

2009.04.25 Sat

20:05:39

「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」と鳩山由紀夫氏は言った。
いったい何を言っているのだと思う。

【鳩山幹事長会見詳報】「(永住外国人の地方参政権は)愛のテーマだ。付与されてしかるべき」によると、
その発言の真意は次のようなものだ。


地球は生きとし生けるすべての者のものだ。そのように思っている。日本列島も同じだ。すべての人間のみならず、動物や植物、そういった生物の所有物だと考えている。この中でそれぞれが自立しながら共生していく世の中を、どうやってつくっていくかということが、ある意味での日本、世界に生きる人々の最大のテーマになるのではないか。


根本的に考えを間違っているとしか思えない。

所有権という概念は、共生するための人間の智恵だ。
所有権というものがない世界を考えてみればいい。
種を植え、手間暇をかけて育て、
ようやく収穫しおえた穀物を寝ている間に持っていかれる。
そんな世界が望みなのだろうか。
もちろん、そんなことは起こらない。
自分達が手間暇をかけて手に入れた物を守るために人間は戦う。
今までも戦ってきたし、これからも戦うだろう。

人類に所有権という概念が生まれたのがいつかは、わからない。
たぶん、道具を発明した時だろうと思う。
最初の道具は石器だあろうが、それを利用することによって、
人類の生きる可能性はずっと上がった。
人類より大きい猛獣たちが怖くなくなった。
逆に狩るべき獲物として捉えることができるようになった。
そうすると、道具を失なうことは直ぐに死に直結する問題となる。
だから、手間暇をかけて作り出した道具を盗む者とは戦うことになう。
道具は自分の物だという認識が生まれたのだ。
その概念は直ぐにみんなに共通のものになったはずだ、
幼児でさえ、自分の物とうい概念を直ぐに覚えるように。
所有権という概念が生まれたからこそ、盗みは悪いものという認識が生まれ、
泥棒に対してはみんなで戦う共同体が生まれる。

土地の所有権も同じものだ。
土地も最初は道のようなもので、誰かの物という概念なんてありはしない。
けれども、農耕が始まって、土地を耕し、穀物を育てて生活ができるようになれば、
その土地に権利を持っているという認識は直に生まれる。
その土地は自分のものだと。
結局、全員に行き渡らない資源があり、その資源を利用できる人がいれば、
所有権という概念は自然に生まれるのだ。
所有権が生まれ、それを尊重する意識があるからこそ、
社会は争わずにいることができる。

国の主権も同じといっていい。
国がその領土に対して、全権を持っている意識があるからこそ、
他の国はそこに手を出すことはしない。
戦争として手を出すことはあるが、それは戦いになることを前提にしているのだ。

「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」と言うけれど、
それでは誰かに与えることもできなくなってしまう。
そのような世界は混乱しかありえない。

地球は人類だけの物ではなく、ありとあらゆる生き物が共生する星とするならば、
なおのこと主権や所有権を尊重し、その土台の基に互いに智恵を出しあうしかない。
私には、これはほとんど自明だと思う。
この話の元である、永住外国人の地方参政権にしたって、同じだ。
日本人が日本列島の所有者である、
つまり日本が日本列島を領土にした主権国家であるという認識があってこそ、
永住外国人に地方参政権を与えることができる。
持っていないものは、与えることもできないのだ。

国会議員を何年もつとめる、一党の指導者が、
こんなお花畑の頭で地方参政権を論じているかと思うとがっかりする。

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