異をとなえん |

なぜ日本のマスコミは反日的なのか?

2009.04.25 Sat

02:45:01

日本のマスコミは反日的だと言う話がある。
ネットの世論では、最近それが顕著になっている感じがする。
私は必ずしもそうは思わないけど、反日的だと思わせる部分も確かにある。
ずばり言えば、反日を思わせる部分はマルクス主義の残滓だ。
特に、国家は階級支配の道具であるというドグマの影響だと思う。

マルクス主義の世界観では、
国家は上位の階級が下位の階級を支配するために作ったものであり、
それゆえに階級が無くなれば国家は消滅するとしている。
マルクス主義自体はすっかり廃れてしまったけれど、その影響はあちこちに残っている。
かってのマルクス主義者、社会主義者たちも、名前を変えて生き残っている。
特に主義思想は掲げていなくても、そんなふうに見える人は多い。
彼らの最大の特徴が国家の否定だ。

ソ連の崩壊により、社会主義国家が世界中に広まっていく理想は信じられなくなっても、
それに変わるものはない。
まあ、くるっと一回転して反共に走る人もいるが、
そうではなくマルクス主義自体は信じられなくなっても、
はっきり間違ったと言明できない人たちが多くいる。
マルクス主義は戦前から戦後一世を風靡し、大学などの高等教育機関では、
ほとんどがマルクス主義にかぶれることになる。
そのころに生きた人を多かれ少なかれ、その影響を受けた。
団塊の世代と呼ばれる人たちは、その最後の生き残りだろう。
彼らは企業などのトップクラスにいる。
普通の企業の場合は、マルクス主義風の世界観を持っていても、どうってことはない。
日々の企業活動は社会に影響を及ぼさない。
問題なのは、言論活動をしているマスコミだ。

国家は階級支配の道具という理解、報道機関の役割は権力の腐敗と戦うことと言う意識、
太平洋戦争での多くの民間の犠牲者を出したことなどが、
マスコミを政府との戦いに駆り立てている。
反政府であることが一つのモットーとなり、敵の敵は味方であるという認識が、
中国や朝鮮に味方しがちとなる。
当人たちの意識では別に味方しているのではないだろうが、
他の人たちからはそう見えてしまう。

もう一つ、マスコミが反日的に見える理由として、政権交代がなかったことがあげられる。
55年体制以後、自民党はずっと政権を取り続けている。
細川、羽田政権という自民党ではない政権もあったが、短期間であり、
選挙で勝取った政権でもなかった。
反自民の野合といった性格で政策もあいまいなままだった。
そのため、マスコミは自分達が賛成した政策を実行に移す政権を持っていなかった。
あるいは、自分達が反対した政策を取り止める政権を持っていなかった。
つまり、現実の可能性を持っていない理想論で、
政府の現実論を批判することが可能だった。
基本、反政府なだけで言論することができた。
野党が政権を取れば、そういうわけにはいかなくなる。
自分たちが賛成した政策を政府が取れば、政府を批判するわけにはいかない。
そうなれば責任を持つことになる。
反政府という無責任な立場に安住せず、個々の政策の是是非非を表明する必要が出てくる。
そうなれば、単純な反政府、反日といった感じではない言論活動になるだろう。

現在政権交代は微妙な情勢になっている。
ある意味で残念である。
政権交代があれば、マスコミにとって正常化する大きな一歩になると思うからだ。
政権交代がなければダメなままでいいかというと、そうもいかないので、
一つの提言をしたい。
マスコミは不偏不党の旗を捨てて、どの党を支持するか、
少くとも選挙時ははっきり言明するべきだ。
政策を比較対照して、
どちらの党が政権を取るのが一番望ましいかを考えて論評をするならば、
無責任な意見を言えなくなる。
反日とまで呼ばれる意見はなくなる。

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