異をとなえん |

欧米のブログが盛んに見えないのは不思議ではない

2009.04.13 Mon

17:14:47

ちょっと面白いデータを見つけた。
日本のブログ環境が、世界の他の国と比べてとても変わっているという話だ。

日本のブロゴスフィアが他国と比べ異常な件

ブログに対する閲覧率が、他国に比べてとても高い。

・ブログ閲覧率
日本 76%
韓国 43%
中国 39%
アメリカ 27%
イギリス 23%
フランス 22%
イタリア 16%
ポーランド 16%
ドイツ 15%
ベルギー 14%

東アジアが明らかに他の国より高くなっている。
日本はその中でもさらに高い。
日本自体が高い理由は、いろいろと考えられるだろう。
参照したブログにあるように、
識字率が高い、日記好きな文化、活字中毒とかだ。
けれども、東アジアの閲覧率が共通に高い理由がよくわからない。
韓国・中国が高い理由だ。
識字率が高いから、ブログ閲覧率が増えると言うのならば、
欧米だって変わりない気がする。
中国は全体としての識字率は高くない気がするが、
インターネットを使う人に限れば高いだろう。
漢字を使う国は閲覧率が高いと言うのならば、
なぜ韓国の閲覧率が高いのだろうか?
韓国人は、ほとんどハングルしか使わないはずだ。
共通する理由が全然思いつかない。
共通の理由ではなく、個々の国でブログ閲覧率が高い理由とは違って、
たまたま東アジアだけが高いのだろうか?
どう見ても、かなり同じ文化圏に属している国々なのだから、
そんなことないと思うのだが。

もう一つ不思議なのは、韓国のブログ閲覧率だ。
一番最後のグラフでは、韓国語のブログは全然ない。
一体韓国人はどのブログを見ているのだろうか。
ほんの少数のブログをみんなで見ているのだろうか。

・一週間でブログを閲覧する日数
日本 4.54
韓国 2.03
中国 1.74
アメリカ 0.90
イギリス 0.68
フランス 0.62
イタリア 0.51
ポーランド 0.46
ベルギー 0.41
ドイツ 0.40

ブログ閲覧率とほぼ同じ順番だ。
ドイツとベルギーだけ入れ替わっている。
日本の数値はわかる。
休み以外は毎日チェックしているわけだ。
私の感覚では普通だ。
よくわからないのが、アメリカより下の国だ。
1より少ない。
これはつまり、
ブログはたまに見るけれど1週間に1回見る習慣もないということか。
ブログを閲覧していない人間は、当然数に入っていないと思うのだが、
違うのだろうか?

・年齢で分類した一週間でブログを閲覧する日数
どの国でも年齢が若くなるほと、閲覧日数が増えている。
これは当たり前か。

これらの数値から、一つの記事に対するアクセス数を考えてみよう。
一人のユーザーが一回にアクセスするブログ記事数を一定とする。
とりあえず、1で計算。
すると、
言語圏のユーザー数xブログ閲覧率x一週間での平均ブログ閲覧日数=一週間でのその言語圏の記事に対する総アクセス数
となる。
自分の属する言語圏以外のブログにアクセスする数は、
0と仮定してもいいだろう。

言語圏のユーザー数は次から持ってきた。

インターネット人口言語別ランキング Top10

英語圏の人口は4億5195万。
日本語圏の人口は9400万。

そうすると、
英語圏の総アクセス数は
4億5195万 x 27% x 0.90 = 10982万
となる。
日本語圏の総アクセス数は
9400万 x 76% x 4.54 = 32433万
となる。
最後のグラフにあるように日本語圏と英語圏のブログの記事数が、
ほぼ同じだから、一つの記事数のアクセスの比は一定となる。
つまり、一つの記事で、
平均して日本語圏のブログの方が英語圏のブログより約3倍アクセス数が多い。
ここでは、一人のユーザーが一回にアクセスするブログ記事数を一定としたが、
実際には一週間での平均ブログ閲覧日数が多いほど、
アクセスする記事数も多いと思われる。
そうすると、さらに差は広がる。
日本から見ると、
欧米のブログが閑古鳥が鳴いているように見えるのも不思議ではない。

前に一度紹介した次の記事がある。

経済学・反経済学論壇系アルファブロガーになる方法(試行版)


かの有名な経済系ブログであるゲーリー・ベッカー・とリチャード・ポズナーのブログでも当人たちの発言によれば全世界的に閲覧者を得ながらもせいぜい一日当り1000アクセス程度だという(『ベッカー教授、ポズナー判事のブログで学ぶ経済学』(東洋経済新社))。この数は当ブログの平均すら若干下回っている。そして日本の論壇系アルファブロガーはおそらく一日平均1万件前後のアクセス数を誇っているに違いないという事実は驚くべきことである


上の数値と照らし合わせる限り当然の結果だ。

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コメント

113

出生率もそうですが、実は東アジア諸国で似た傾向ってのは多いですよ。
共通通貨は勘弁願いたいですが、日中韓台で社会問題について横の繋がりがあれば解決も早くなるかも知れません。

114 閲覧率

東アジアが高いのは、
1.芸能人がブログをやっているのでみんなが見る
2.ブログ形式のSNSが盛んでブログにカウントされている(?)
からでしょうか。

115 Re:出生率もそうですが

あかさたなさん、コメントありがとうございます。

<blockquote>
出生率もそうですが、実は東アジア諸国で似た傾向ってのは多いですよ。
</blockquote>

大枠で見れば中華文明圏、漢字文化、儒教文化の国々ですから、似るというのはわかるんですよね。
だから、なんか共通の原因はあると思うのですが、それが具体的に見えないです。
儒教が盛んだとブログの閲覧率が増えるかというと、全然関係ない気がしますし。

<blockquote>
共通通貨は勘弁願いたいですが、日中韓台で社会問題について横の繋がりがあれば解決も早くなるか
も知れません。
</blockquote>

どうなんでしょう。
共通点はあっても、社会問題は日本で一番早く発覚して、それの対応方法が決まったら、韓国がベンチマークすると言うのが一番ありそうで、日本にとってのメリットはあまりないような気がします。
出し惜しみするわけもないから、日本の経験を他の国に伝えるのはいいことですけど、解決が早くなるかというと疑問です。

それでは。

116 Re:閲覧率

ぴっちゃんさん、コメントありがとうございます。

<blockquote>
東アジアが高いのは、
1.芸能人がブログをやっているのでみんなが見る
</blockquote>

欧米の芸能人もブログをやっていると思うのですけど、違うのかな?

<blockquote>
2.ブログ形式のSNSが盛んでブログにカウントされている(?)
からでしょうか。
</blockquote>

ブログ形式のSNSというのは盲点でした。
私はSNSをやっていないので、どうも気がつきません。

ブログ形式のSNSは、調査モニターの自己申告でしょうから、ブログにカウントされていると思います。
ただ、SNSは欧米発祥なのだから、東アジアの方が盛んということもないような。
あるいは、欧米では厳密に、SNSとブログを識別しているのかもしれません。
実際のデータをきちんと当たらないと、なんとも言えないところです。

けれども、韓国でブログが全然ない原因は、これのような気がします。
みんなでSNSに書き込んでいれば、ブログの統計には全然出てきません。
でも、モニターからはブログと認識されている状態になります。
一つ納得できました。

それでは。

117 閲覧率

1についてですが、しょこたんや上地雄輔などのブログが世界一のPVを誇ったりするところから、芸能人のブログとその閲覧が日本は特に盛んなのではないか、と思ったのです。特に日本の芸能人はアジア全域で人気があり日本国外からのアクセスもかなりあるそうです。欧米の芸能人は怠け者なので、ブログをやっていてもしょこたんのように頻繁に更新しませんし。芸能人ブログの分野ではアメブロがリードしていますね。

2については、なんといってもミクシィの存在が大きいでしょう。英語圏のMySpace(会員数1億人ぐらい)や、意外に会員数の多いポーランド語圏のnasza klasa(2700万人ぐらい)、あるいはお隣韓国のサイワールドなどでは、ブログ機能は盛んではありません。

118 Re:閲覧率

ぴっちゃんさん、再度のコメントありがとうございます。

> 1についてですが、しょこたんや上地雄輔などのブログが世界一のPVを誇ったりするところから、芸
> 能人のブログとその閲覧が日本は特に盛んなのではないか、と思ったのです。特に日本の芸能人はア
> ジア全域で人気があり日本国外からのアクセスもかなりあるそうです。欧米の芸能人は怠け者なので
> 、ブログをやっていてもしょこたんのように頻繁に更新しませんし。芸能人ブログの分野ではアメブ
> ロがリードしていますね。

芸能人のブログにはうといのですが、日本では盛んというのはよく聞きます。
欧米の芸能人がブログをあまり更新しないというのは初耳でした。
ブログ閲覧率が高いから更新回数が多いのか、更新回数が多いからブログ閲覧率が高いのか、
どっちが卵かニワトリかの議論になりますな。

> 2については、なんといってもミクシィの存在が大きいでしょう。英語圏のMySpace(会員数1億人ぐ
> らい)や、意外に会員数の多いポーランド語圏のnasza klasa(2700万人ぐらい)、あるいはお隣韓
> 国のサイワールドなどでは、ブログ機能は盛んではありません。

じゃあ、韓国のSNSではブログ機能は盛んではないと一般化していいんですか?
結局、韓国人は一体何のブログを見ているんだろう。

それでは。

119 閲覧率

欧米の芸能人は自身のプロモーションのためにブログよりもMySpaceなどのプロフィール機能を盛んに利用しています。日本では、ブログを提供しているサイバーエージェント(アメブロ)などのIT企業、各芸能人の所属事務所、スポンサー企業の三者がしっかりタイアップし、芸能人は「契約した仕事」としてブログをやっているので、売れっ子ほど頻繁に更新します。一般の人もブログの閲覧数が上がると企業がブロガーと契約して自社の商品やサービスを売り込んでもらったりします。この手のブログの大半は携帯電話でも読むこともできるので、こういった手軽さも閲覧数が上がる原因だと思います。絵文字や顔文字のバラエティが多いことも含めて、日本のブログ文化は世界的に見てかなり特殊な発展をしているのではないでしょうか。ちなみに上記のタイアップ広告というのを、欧米人は非常に嫌うそうです。いわゆる「やらせ」に感じるのでしょう。日本ではそういうのが比較的受け入れられていると思います。閲覧者もタイアップはタイアップと分かっていて読んでいると思います。

韓国がなぜ日本ほどまでにはブログが盛んではないというのはあまりよくわかりません。ハードやソフトのインフラ面では日本に引けをとらないと思うのですが。ネット接続の歳に個人が当局へ登録しなければならないという制度が色々な面でネックになっているのかもしれません。あるいは表音文字だけなのでパッと読みづらいということがあるのかも。逆に表意文字だらけの中国でも同様の問題があるのかもしれません。タイアップのオーガナイズが未発展なのかもしれません。

また、私は欧米人のブログを読むこともあるのですが、日本語のブログと比べて感じるようになったのは、欧米言語は「キーワード検索がしにくい」ということです。日本語はひらがな、カタカナ、漢字、そして送り仮名や助詞があるので、キーワード検索が実はとても簡単なのです。興味のあるトピックに関する情報や意見が手軽に得られます。日本語というのはじつは今の時代にもっとも適した言語なのではないか、とも思います。

120 Re:閲覧率

ぴっちゃんさん、コメントありがとうございます。
知らないことが多くて、参考になります。

> 欧米の芸能人は自身のプロモーションのためにブログよりもMySpaceなどのプロフィール機能を盛ん
> に利用しています。

英語圏の芸能人がブログよりもMySpaceなどのプロフィール機能を盛んに利用するのは、なぜなのでしょうね。
SNSを利用するより、ブログの方が、より広いファンにアピールできそうな気がするのですが。

> 韓国がなぜ日本ほどまでにはブログが盛んではないというのはあまりよくわかりません。
(略)
> あるいは表音文字
> だけなのでパッと読みづらいということがあるのかも。逆に表意文字だらけの中国でも同様の問題が
> あるのかもしれません。

表音文字よりも表意文字が、表意文字よりも表意文字+表音文字の方が読みやすい。
だから、ブログ閲覧率も高いとなれば、単純でわかりやすい理論になるのですが、現実はそううまく行きません。
それにしても、韓国人がいったい何のブログを見ているかは、非常に謎です。

> また、私は欧米人のブログを読むこともあるのですが、日本語のブログと比べて感じるようになった
> のは、欧米言語は「キーワード検索がしにくい」ということです。日本語はひらがな、カタカナ、漢
> 字、そして送り仮名や助詞があるので、キーワード検索が実はとても簡単なのです。興味のあるトピ
> ックに関する情報や意見が手軽に得られます。日本語というのはじつは今の時代にもっとも適した言
> 語なのではないか、とも思います。

面白い話なのですが、ピンときません。
英語圏のページを検索するときは、たしかになかなかうまくいきません。
その理由は英語の理解が不十分なので、うまく絞り込む単語を知らないせいだと考えています。
逆に日本語の検索がうまくいくのは、関係ないページがたくさん出たら、
適当な単語を追加して、ページを絞り込めるからでしょう。
特に英語と日本語の差は感じないのですが、どのように検索するのでしょうか?
「〜とは」と言った感じに検索する方法でしたら、英語でうまくいかないのは、
「とは」に相当する英単語を知らないせいだと感じています。

それでは。

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