異をとなえん |

「沸騰都市それから」感想

2009.04.04 Sat

18:22:44

「沸騰都市それから」を見た。
放送の時見ていたのだが、元気がなくて感想が書けなかった。
少し元気が出てきたので、一応感想を残しておく。

全体的にはつまらなかった。
何がつまらないかを考えてみると、あまりにも当たり前過ぎる所だ。
バブっていた都市に不況が来れば、いろいろと苦しくなるのは当たり前だろう。
その当然な景色が描かれているに過ぎない。
そういう意味でつまらなかった。

もちろん、ところどころに新鮮な部分はある。
ロンドンからポーランドまでバスが通っているのには、新鮮な驚きがあった。
アメリカの長距離バスと、距離的にものすごく離れているわけではない。
だから、あっても不思議はないけど、
国境を越えるイメージが長距離バスなどないように思わせていた。

ただ後半になると、いろいろと未来に関係した話が出てくる。
不況に陥った新興国同士の連係がある。
しかし、具体性に欠ける気がして、苦し紛れの発想だ。
NHKは、それを強引にハッピーエンドにまとめている。
バングラディッシュの新興工場主は、工場拡大を決断していた。
元請けが止めているのに、挑戦している所を見ると、それなりに見通しがあるのだろう。
放送では、海外に直接ルートを開くことによって仕事を取ろうとしてたみたいだけど、
あまりはっきりしない。
取材しろと突っ込みたいところだ。

「沸騰都市のそれから」で一番興味があったのは、バングラディッシュのNGOの話だった。
女性たちが無担保で、銀行から金を借りて豊かになっている。
あれは、うまくいっているのだろうか。
バングラディッシュへの危機の浸透が遅れているのを見ると、大丈夫なのかもしれない。
ただ、不況が一番弱いものに対して厳しく当たることを考えると、
その部分は放送して欲しかった。

沸騰都市のシリーズ全体を考えてみると、不満な部分の理由が、
ようやくわかった気がする。
都市の投機的で浮かれている部分だけを取り上げていて、それ以外の部分が弱いのだ。

たとえばドバイである。
ドバイがなぜ発展しているのか、その理由がよくわからない。
普通に考えると、交通の要所として、中東の物流の拠点というのが最大の魅力だ。
番組には、その説明がない。
少くとも記憶に残るほどは扱っていない。
だから、バブルに酔った投機的な部分だけを見ると、どうも変な感想を抱いてしまう。
それがつまらなく感じさせている。

どうも雑多な感想になってしまって、一本貫くようなものが見えない。
個々の作品は面白かったのに、最後で着地に失敗した感じだ。

関連記事
「沸騰都市 第1回 ドバイ 砂漠にわき出た巨大マネー」感想

「沸騰都市ダッカ」感想

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURLはこちら