異をとなえん |

株価上昇雑感

2009.03.18 Wed

01:05:51

株価が最近世界中で持ち直してきた。
少し、前途に明かりが見えたきたのだろうか。
アメリカのサブプライムローンに端を発し、
世界中を巻き込んで景気は悪化してきたが、ようやく底が見えてきた気もする。
トヨタ自動車は5月から生産を拡大する予定だというし、
素材産業は中国向けの輸出で生産が既に上向いているらしい。
際限なく、ただ落ちていく相場は怖いものだ。
たとえ、一時的なものであって、リバウンドすれば一息つく。
そうすれば、怯えていた消費も回復してくる。
定額給付金にしても、高速道路の利用料を千円に下げる計画にしても、
底が見えたタイミングの実施なので、
消費を後押しするちょうどいい措置になっている。

もっともアメリカの景気の先行きには全然楽観できないので、
一時的なリバウンドの気もする。
日本が持ち直しても、アメリカの景気が悪いままだと、
株価自体はアメリカに引き摺られるのが悩ましい。
そもそも、アメリカの株価が持ち直してきたのが、
世界的な株価の上昇を導いている。
アメリカの株価がなぜ持ち直してきたかの理由はよくわからないが、
行き過ぎれば調整するのが世の習いだ。
後付けの理由はあまりあてにならない。
テクニカルな理由だけの気がする。

アメリカ経済は、住宅価格のバブルがはじけた以上、それが下げ止まるまで、
本格的な回復は期待できない。
現在もまだ、住宅価格は下がっているし、その余波は大幅に広がっている。
その余波が治まらなければ、景気は持ち直さない。
アメリカのバブルは膨らみ過ぎた以上、
それが元の段階に縮むまでには時間がかかる。
政府の支援は、それが急速に縮小するのを防ぐ役割はあるだろうが、
流れを逆転することはできない。
そして、副作用として流れを緩やかにし、処理を長引かせる危険性もある。
アメリカのまだ膨らんでいる部分は何か。
クレジットカードローンが膨らんでいるのは明かだろう。
雇用の減少も続いているようだし、個人の破産がなくなるまで、
アメリカの景気が持ち直すことはないような気がする。

日本については、それほど悲観してはいない。
アメリカの消費の減少に伴なう、輸出の急減で苦しくはなっている。
けれどもアメリカみたいに、資産の急激な減少はない。
不動産のプチバブルははじけたれど、かなり底まできたのではないだろうか。
まだ、先は見えないけれど、マンションを買い時と考えている人が多くなり、
在庫が減り始めたのを見ると、耐震偽装問題に始まった不況も終りに近づいた。
であるならば、日本経済は回復基調になってもいいはずだ。
そこの最初に述べた数々の景気刺激策がある。
それらによって成長軌道に乗る可能性はある。

バブル崩壊後、日本経済は低迷を極め、輸出の拡大でなんとかしのいできた。
内需が成長に寄与しなかったのは、資産価格の下落で、
消費がずっと抑えられてきたからだ。
最近の土地価格の上昇で、ようらく資産の下落が止った。
それも今回の不況で逆転しそうだが、一方的な下落ではなくなったと言える。
湿っていた薪がようやく乾いてきた段階だ。
今回の株価の上昇が、その兆しであってくれればいいなと思う。

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