異をとなえん |

続:地方分散派に問いたい事

2008.11.11 Tue

00:55:36

地方分散派に問いたい事
にコメントがあったので意見を補足しておきたい。


自宅は香川で東京に単身赴任しています。日本で一番悪いことは、メディアが東京に集中し、東京に住む方の耳障の良い報道しかされていないことです。管理者はマスコミの報道に汚染されています。


マスコミの東京重視報道に問題があるという意見は、ネットでもよく見るが、
本当にそんなに影響を及ぼしているのだろうか。
私は東京生まれの東京育ちで、あまり地方には住んだ事がない。
筑波に大学でいたくらいだ。
それでも、日本は都会に人口が集中しすぎている、だから分散した方がいいと、
つい最近まで思っていた。
実際、世論調査などでも、地方に分散した方がいいという意見の方が多い。
意見が変わったのは、
2006年ごろに増田悦佐氏の「高度経済成長は復活できる」を読んだ後だった。

最近になって、都会と地方の問題に興味を持ち、
検索していろいろなサイト・ブログを見て回っているが、
東京一極集中を批判するサイト・ブログはあっても、肯定するブログはほとんど見たことがない。
だからこそ、肯定論のブログにしたいと思うのだが、
そういう経験からすると、マスコミが偏っているという意見は疑問だ。

東京に人口が集中するのは、マスコミの報道がどうこうだと言うより、
仕事が東京にあるからではないだろうか。
だとしたら、マスコミの報道を批判してもしかたがない。


ガソリンは電気自動車等に変わる。電気は太陽光・風力・水力などの自然エネルギーで補えます。日本の自動車産業が発展し世界に貢献する事が悪いのでしょうか。


ガソリンの高値が続くわけがない、いずれは下がるという反論は予期していたが、
電気自動車に切り替わる案は考えてなかった。

確かに、いずれは電気自動車等が普及して、
ガソリンの無駄遣いがなくなる事はありえるかもしれない。
しかし、電気自動車が今の自動車と同じように巨大な鉄などの固まりである以上、
それが移動するエネルギーは同じだけかかる。
もちろん、必要な物ならば仕方がない。
しかし、人口が都会に集中して、移動するエネルギーを抜本的に減らせるならば、
その方が望ましい解決ではないだろうか。


日本はこれからエネルギー革命・農業革命・物流革命が必要で、皆がローコストで生活出来る必要があります。発展途上国の様な首都圏の物流の悪さ(ガソリンを多く使う)や劣悪な生活環境(狭い部屋でエアコン無しでは生活できない)を普通に思う様なマスコミに騙されていますよ。


ローコストで生活できる必要があるというのには賛成だが、
どこへ行くにも車を使わざるを得ない地方が都会よりローコストだとは、到底思えない。
首都圏の物流の悪さや劣悪な生活環境への批判は納得できる。
これに対策を立てる必要はあるけれども、
それでも、自動車の保有率が全国で際立って低い首都圏や京阪神よりも、
地方がローコストになるわけがない。
移動距離の絶対的な違いが、効率の差を打ち消している。

また、首都圏の物流の悪さは、1人当たりの公共事業費が地方に比べて、
あまりにも少い事から来ていると思われる。
増田悦佐「高度経済成長は復活できる」によると、

県民一人当り歳出総額ベースでは「地方の富裕」道県と「大都市の貧困」都府県の格差は二倍程度だ。一人当り土木費支出額は、もっとひどい。最低の千葉県が年間一〇万九〇〇〇円に過ぎないのに、最高の島根県では三四万円と三倍以上の格差がある。(P164)

となるらしい。
そして、首都圏では人口が増え続けていたので、どうしても対策が後手に回りがちだった。
ただ、少しずつは良くなっているみたいなので、三環状線と呼ばれる高速道路が完成すれば、
劇的に変わるのではないだろうか。

さらに、都会の人口の集中によるヒートアイランド現象は、確かに問題だ。
いろいろ対策をうちはじめているが、実際に効力を挙げるのは時間がかかる気がする。
ただ、ヒートアイランドによるコストの問題は個人が判断すれば良い。
暑くなりすぎて不快に思い、エアコン代がかかるのを嫌えばどこか他の場所に引越すだろう。

結局、個人一人一人の判断によって、どこに住むかの判断はなされていく。
移動の自由が保障されている日本では当然だ。

都会が住みいいならば、都会に行けばいいし、地方の方が住みやすいならば、地方に行けばいい。
今現在は、都会に人口が集中する流れがきているが、いつまでもそうだとは限らない。
電気自動車が普及して、移動のコストが低くなると、地方に人が流れるのかもしれない。
人間は鉄道みたいに自由に行く場所を決める事ができない交通機関より、
自動車のように自由な交通機関を本来好むという考えだ。
私はこの考えには、同意できないが社会の流れはそうなるかもしれない。

重要なのは、その流れをあまりむりやりに変えない事だ。
かって、日本は東京大阪の工場等の新設を制限し、地方への移転を促した。
また、公共工事を地方中心に支出してきた。
しかし、地方は自立して繁栄しているとは言えない。
はっきり言って失敗した。
この地方に人を集める政策を
現在のように中立的な政策に変更するのは、望ましいと私は考えている。

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コメント

222 地方のコストについて

地方の移動コストはガソリン自動車で゜考えると高いようですが、電気自動車になればどうでしょうか。都市では移動に電気公共移動機関が使えるが、地方ではどうしても自動車となるように思う。電気自動車では加速と減速のエネルギーが相殺されて、移動が慣性運動で有ればエルネギーは殆ど食わないように考えられるのですが。どうなのでしょうか。

223 Re:地方のコストについて

石山さん、コメントありがとうございます。

> 地方の移動コストはガソリン自動車で゜考えると高いようですが、電気自動車になればどうでしょうか。

難しいのではないかというのが、私の第一感です。
電気自動車の将来を考えた時、最大のネックになっているのが航続距離の短さです。
ガソリン自動車並みの航続距離を持たそうとしたら、蓄電池が重くなりすぎて実用になっていません。
今後電池の進歩はあるでしょうが、航続距離の短さはいつまで経っても弱点に留まると思います。

そうすると、航続距離が短かいのは地方の生活に合わないのではないでしょうか。
自動車でかなり遠い所のモールにまで買物に行くというのが、私の地方の生活のイメージなのです。
自動車中心の生活というとアメリカが頭に思い浮ぶのですが、アメリカ人が大型車中心なのは移動距離が長くても楽だからでしょう。

> 都市では移動に電気公共移動機関が使えるが、地方ではどうしても自動車となるように思う。

電気自動車の普及と言う点では、都市の方が地方よりも有利ではないかと思います。
東京の自動車消費は実際に使うためと言うよりも、見栄の部分が強いです。
軽自動車はあまり売れていません。
金にこだわる人は軽自動車を買うよりも、普通は電車を使い、必要ならばレンタルをします。
金にこだわらない人は安く見られる軽自動車を買いません。
その中で電気自動車は、高価でかつエコと言う所から金持ちに結構売れそうな気がします。

私も地方は自動車中心の社会として残るとは思うのですが、何もガソリン自動車から電気自動車への転換を図らなくともいいと考えています。
人口減少は続いていますから、ガソリン消費量は減っていくでしょう。
電気自動車の充電用設備に金を賭ける位なら、このままガソリン自動車を使っていく方がいいのではないでしょうか。

> 電気自動車では加速と減速のエネルギーが相殺されて、移動が慣性運動で有ればエルネギーは殆ど食わないように考えられるのですが。どうなのでしょうか。

もちろん、その分の利得は電気自動車に常にあります。
ただ、それらを込みにしても、現在まだまだ実用段階にないということでしょう。

都市生活者の勝手な言い草ですが、地方の生活の今後を考えた場合、ある程度の人はできるだけ集中して住み、通勤で自動車を使って広い地域に拡散する形が理想ではないかと考えています。

それでは。

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