異をとなえん |

続:産業革命は農業革命 - 理想国家としての日本(その11)

2008.11.07 Fri

19:02:34

前回
はイギリスの例で産業革命が農業革命である事を述べた。
それでは、日本ではどうだろうか。

日本の場合も農業は発展している。
前と同じく、浅羽良昌「経済大国の盛衰300年」(P224)によると、
1874年がら1912年までの農業の成長率は、年率1.91%となる。
ただし、その時期の経済成長率は2.34%で、それに比べるとかなり低い。
工業の成長率が4.41%と高かった事から、相対的に低くなってしまっている。
外国の産業革命をモデルにする事によって、成長率が加速され、
結果農業の発展が目立たなくなったのだと思う。

ただ、生糸が明治初期の輸出を支えた大黒柱であるように、
日本の輸出は、大部分農産品だった。
それらの輸出が伸びなければ、近代化のために必要になった各種の物を
輸入できなかっただろう。

このように、イギリスにおいても、日本においても、
産業革命が起こっている時期では、同時に農業が発達している。
結局、私の主張しようとしているのは、そんなに難しい話ではない。
全体の中の小さい一部分だけが、どんなに成長したとしても、
それで全体が成長できるわけではない。
産業革命が国全体の成長であるならば、
農業、伝統的産業全体を含めた成長であるのは当然なのだ。
しかし、これは同時に伝統的産業が成長できる仕組みを整えていなければ、
産業革命が起こらない事を示している。

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