異をとなえん |

「都市はいかにつくられたか」感想

2008.11.06 Thu

17:36:36

鯖田豊之(さばたとよゆき)著「都市はいかにつくられたか」を読む。
朝日選書の本で、ヨーロッパの都市の歴史について語っている。

目次は以下の通り。

はじめに

I イギリス・フランス方面
ロンドン
パリ
ルーアン
ルールド

II ドイツ・オーストラリア方面
ベルリン
ハンブルグ
ミュンヘン
ケルン
ミインツ
フランクフルト・アム・マイン
ヴォルムス
シュトゥットガルト
ウルム
ウィーン

III オランダ・ベルギー方面
アムステルダム
レリスタット
ロッテルダム
ハーグ
ブリュッセル

IV スイス・イタリア方面
チューリッヒ
バーゼル
ジュネーブ
ミラーノ
フィレンツェ
ローマ

読むのが、かなり大変な本だった。
ヨーロッパの各都市の簡単な歴史を語っているのだが、
焦点が当たっている部分は、上水道と下水道の建造で、
そこらへんはかなり丁寧に語っている。
しかし、専門外の人間には、興味が持てず目を通すので精一杯。
歴史についても、なじめない固有名詞の羅列になっていて、
途中からは読み飛ばしてしまった。

この本を読んだのは、
「日本文明・世界最強の秘密」
の中で、パリの地下鉄がターミナル駅の連絡において、
不便になるように作ってある理由を、引用していたので、
その中身を確認しようとしたためである。
より詳しい事情があるかと思ったが、
本当に引用した部分だけなのでがっかりしてしまった。

基本的には事実のみをそのまま書いているので、
あまり深い考察はない。
なんて言うか、本を書く場合には主張を持たなくてはいけないと、
考えがちな私には、あまり合っていないようだ。
上水道、下水道をどう設置したら良いかを考えている人には、
役立ちそうな本だけど。

都市論としては、人口規模の影響があまり出ていないのが、気になる。
人口の多い都市も少い都市も、区別せずに記述しているので、
なんというか比較しづらい。
せっかく、多数の都市を調査しているのだから、
都市を横断する視点があったら、興味深くなっただろう。

ちょっと普通の人にはお勧めできない本。

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