異をとなえん |

移民政策は少子高齢化の問題の役に立たない

2007.05.11 Fri

02:57:31

日本は少子高齢化対策のために、移民を認めて労働力の減少を補わなくていけない、というような話をよく読みます。
三つの理由から反対です。

一つは移民を認める可否は、そもそも経済的合理性で決定するようなものとは思えません。理想的には、初期のアメリカの移民政策のように、民主主義を求める人間は全て受け入れるといった理念的なものが望ましいです。その移民政策に合わせて、経済政策が決まるべきです。

二つ目の理由として、外国人を日本に入れて日本の老人を養ってもらうというような、人のふんどしで相撲を取ろうというような方法がうまく行くわけがありません。具体的にどうこうというより、精神的な問題です。ただより高いものはない、というようにどこかで破綻するに決まっています。ヨーロッパで単純に労働者として移民を入れている国で、いろんな問題が発生しているのはその現れでしょう。フランスの車への放火事件なんていい例です。

最後の理由として、そもそも少子高齢化対策のために移民を入れるというのは、その人たちに年金の費用を支払ってもらおうという事だと思いますが、そんなに移民の人は金を稼げるのでしょうか。移民を4タイプに分けて分析します。

一つのタイプは日本語を知らない、ものすごい能力のある高給取りの人間です。こんな人間がわざわざ日本に移住しようと思うのでしょうか。いない事もないかも知れませんが、まれな感じがします。そして、別に移民を禁止してもいない気がします。

二番目のタイプは小金持ちです。小金持ちを税制優遇して退職後に来てもらおうというのです。税制優遇しているのだから、直接は年金の費用とかまかなえません。資産の運用で金融業の発展に努めて、間接的に役に立ってもらおうというものです。しかし、世界で一番小金持ちの多い国が日本である事を考えると、外国人優遇では今の日本人の怒りを買うでしょう。金融の発展を願うのでしたら、今の日本の小金持ちが金を使う政策を考えた方がずっといいです。

次に日本語で読み書きできる能力を持っているので、日本に就職定住して帰化したいと願う人間です。日本人が日本語をきちんと読み書きできるようになるまでに、ざっと十年を費しています。どれだけの外国人にそれだけの事ができるのでしょうか。ほとんど数の内には入らないのではないでしょうか。そして、今現在の日本の政策でも、外国人でも日本語の読み書きができるような人間は、就職でき在留許可もでているような気がします。これで断られているような人間は、よほど当局に問題視されるような行動を取っていると思うのは気のせいでしょうか。

最後に日本語の読み書きがいらない、単純労働をする移民です。しかし、読み書きができない労働者の給与なんてたかがしれています。現在だと汚れ仕事はやる人がいないので、かなり高給みたいですが、外国人労働者をたくさん入れれば単純労働の給与は暴落します。その事を考えると、日本語の読み書きができない移民をどれほど入れれば年金制度の役に立つのでしょうか。きちんと調べた記事を見た事ありませんが、一千万や二千万ではきかない気がします。そして、読み書きできない労働者を一千万も雇うことができるのでしょうか。今回書いた話ではこの部分を一番強調したいです。移民を入れる事によって、少子高齢化から発生した問題をどうやって解決するかという仕組みです。移民を入れれば少子高齢化にはならなくても、そこから発生した年金の問題はそれだけでは全然解決しないのです。

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