異をとなえん |

ウォンの暴落、そして - 世界経済が悲鳴を挙げている(その2)

2008.10.08 Wed

04:26:34

ウォンが暴落している。
10月1日に1ドル1187ウォンだったのが、10月7日の終値は1328ウォンだ。
たった六日間で10%以上下げている。
某2ちゃんねるで人気を集めているだけあって、
主要通貨では一番下げているらしい。
外貨準備が2400億ドル近くあって、普通なら通貨危機など考えられないのだが、
直ぐ換金できないのではと噂が流れ動揺している。
実際、この急落を韓国政府中央銀行がほとんど止めにいかないのは、
噂を本当らしくしている。

韓国は食料、原材料、部品と必要な物をほとんど輸入に頼っている。
通貨が暴落する事は即一般庶民の生活の危機につながる。
1998年の通貨危機の際には、そのために塗炭の苦しみをなめた。
もしかしたら、その再来になるかもしれないと恐怖が広がっている状態だ。

韓国に通貨危機が迫っているかどうかは別として、
世界の国の中で最も弱い所から、崩れていくのは仕方がない。
金融危機の発生によって、信用収縮が始まった。
信用収縮というのは富が減少していくのと同義だ。
つまり、借金をしていた物はその返済を迫られ、
世界中の資産価値が暴落し、みんなが貧乏になっていく。

しかし、富はどの国も一様に減っていくのではない。
借金によって、見かけだけ豊かだった国ほど、
返済によって危機に陥いっていく。
逆に言うと、借金が少なかった国はそれほど影響がない。
今の所、本当に金を貸していた国は日本、アメリカであり、
金を借りていた国は、まず韓国なのかもしれない。

韓国以外にも危ない国はたくさんある。
筆頭はアイスランドだ。
危機というより、既に破綻したと言っても過言ではない。

中日新聞:アイスランドにロシア緊急融資 国家破たんの危機と首相


アイスランドにロシア緊急融資 国家破たんの危機と首相

2008年10月7日 20時52分

 【ロンドン7日共同】欧州金融危機の影響で、預金流出にさらされているアイスランドの中央銀行は7日、同国がロシアから40億ユーロ(約5500億円)の緊急融資を受けると発表した。欧州の危機は、国家が他国に支援を仰ぐ異常事態に発展した。

 また、アイスランド政府は7日、経営が悪化した同国2位の銀行ランズバンキを管理下に置いたと発表した。
(中略)

通貨クローナは6日、ユーロに対して30%も下落。ロシアの融資は外貨準備増強とクローナ買い支えに使われる。


ユーロ自体が強くないのに、
そのユーロに対して一日で30%も下落したのは、破綻したと言っていい。

アイスランド危機深刻 ロシアから5500億円緊急融資

さらに、上の記事によると外国人の口座を凍結したらしい。
信用はずたぼろだ。
他の国はもう金を貸してくれなくなってしまう。

貿易依存度が高い国は自国通貨安になると、輸入が満足にできなくなって、
即経済危機につながる。
アイスランドはその域にあるのだろう。
ロシアから援助を取りつけたのは、苦しくても仕方がない事なのだろう。
どれだけ絞られるかは、わからないが。

そして、これから最も注目すべきはイギリスかもしれない。
イギリスが政策金利の引下げに動くという話がある。

金融危機の対応、市場の注目は米から欧州当局に−不協和音に警戒感も


上野氏は同日のリポートで、早ければ今晩に米連邦準備制度理事会(FRB)の緊急利下げがあるとの見方を示した上で、英国が9日に利下げを実施することは確実とした。


ポンドにそれだけの力があるだろうか。
イギリスはアメリカ以上の不動産バブルを発生させ、
アメリカ以上に世界中から資金を集め、
アメリカ以上に世界中に投資してきた。
この金融危機の中で、本当の力量が試される事になる。

円とドルはとりあえず勝ち組であり、ユーロは通貨安でも耐える力がある。
ポンドはどうだろう。
イギリスの輸入依存度は2004年度で21.3%とEU内ではそれほど高くはない。
自国通貨安でもそれなりに耐えられるのだろうか。
金融立国の国としては、それも厳しい気はするのだが。
どちらにしても、イギリスで通貨危機が発生するか否かは、
今後の世界経済に大きな意味を持ちそうな気がする。

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