異をとなえん |

非製造業の雇用は、それほど悪くはない - なぜ内需は回復しないのか?(その4)

2008.10.03 Fri

04:14:45

アメリカの景気の悪化に連れて雇用の悪化が聞こえ始めた。
私は労働市場はそう簡単には悪化しないと見ている。

サラリーマンの給与増加(なぜ内需は回復しないのか?-その3)

それをうかがえる日銀短観があったので考えてみた。
まず、元ネタはこのブログから持ってきた。

債券市場の片隅から2008年10月

その中の10/02分の記事だ。


・雇用判断DIが余剰に転じた所が増え、先行きも製造業で余剰判断増える

6月調査でそれまでの「先行きは雇用判断現状よりも横ばいないし不足方向」っていう流れが止まっ
たのですが・・・・

            (6月時点)      (9月時点)
           現状→9月予測   現状→12月予測
製造業大企業   ▲5→▲5      ▲2→0
製造業中堅企業  ▲3→▲5     +2→0
製造業中小企業  +3→0       +6→+6

非製造業大企業  ▲14→▲17    ▲10→▲13
非製造業中堅企業 ▲8→▲13    ▲6→▲8
非製造業中小企業 ▲6→▲6     ▲6→▲7

救いなのは非製造業の雇用判断が相変わらず不足方向で、先行きの見通しも不足幅拡大方向な所です
が、正直言って非製造業の雇用判断って景気動向に物凄い勢いで遅行するものっぽいで全然当てにな
らなさそうだというのが実に惜しい所です。


非製造業の方が製造業より働いている人間は多い。
だから、労働市場全体では雇用は不足気味のはずだ。
製造業は輸出中心だから、世界経済の悪化に連れて生産が停滞し、
労働力が過剰気味になる。
世界経済は更に落ち込みそうだから、先行きも悪化している。

非製造業は内需中心だから、世界経済の悪化に直接は影響を受けない。
もちろん、極端に輸出が悪化すれば、
製造業へのサービスが減る事によって影響を受けるだろうけれど、
現状はそれほどでもない。
そうすると、非製造業の雇用が不足気味なのは、
まだまだ維持できる。

今回の調査で非製造業の雇用が少し引締まったのは、
製造業の雇用が過剰気味になった影響を受けたためで、
需要自体は減ってないのでは?

労働市場の需要が過剰気味ならば、賃金は上昇するはずだし、
賃金が上昇すれば消費は伸びるはずだ。

賃金の上昇は上のリンクした記事にあるように伸びている。
労働市場もまだ過剰ではない。
消費も前期は急激な価格上昇の影響でマイナスに転じていた。
しかし、原油も小麦も価格が低下している今、
個人消費は持ち直すのではないか。

名目値でも増加している日本の個人消費 - 新世紀のビッグブラザーへ blog

上記のブログでは個人消費が名目値でも上昇している事を示している。
しかし、今まではデフレ傾向だった事と給与はほとんど増加していない事で、
遅々たる伸びだった。
給与が増加に転じれば、もっと伸びは高くなるはずだ。

麻生内閣の財政出動を私は批判的に見ているが、
今回はいい呼び水になる気もする。
無意味な公共工事をするのでなければ、それなりに効くはずだ。
元がそんなに悪くはないのだから、
気分の転換ができさえすれば、消費は増えるという意味だ。

そういう訳で、景気の回復は近いと予測する。
回復するといいなぁ。
回復して欲しい。
結局は願望か。

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURLはこちら