異をとなえん |

「龍盤七朝DRAGONBUSTER 01」感想

2008.09.24 Wed

03:48:37

秋山瑞人著「龍盤七朝DRAGONBUSTER 01」を読む。
「ミナミノミナミノ」の続編はどうしたんだと問い詰めたい気もするが、
いつのまにか別のシリーズが出ていた。

秋山氏の作品は私が無条件に読む作家の三人の一人だ。
残りの二人は小野不由美と森岡浩之だが、
全員遅筆なのはどういう訳だろう。
私が好きなのと関係あるのだろうか。

本は前後編らしく、前編のこの本は伏線がたくさんあって、
先をどう展開するか非常に気になるつくりだ。
まあ、本編の筋に関係なく面白い気がする。

作品はいつもながらうまい。
ブログを始めてから読者に読んでもらえる文章を意識しているが、
一体どうやったこんな文章を書けるのだろうと本当に不思議だ。
何度でも読み返したくなる。

分析的に考えると、まず意図的に読みにくくしている。
正確には読みにくいというより、意味が理解できない言葉をそのまま使っている。
一読目は読み飛ばしてしまうのだが、再読すると意味がわかるものもあり、
想像を楽しめるものもある。
これが一つの魅力だ。

また、芝居の話がいきなり本編に載ってくる。
芝居の話に現実というか物語で流れている時間・場所が割りこむ。
わかりにくいといえば、わかりにくいが、想像する部分が魅力になるのだ。
読みにくくしても、ある程度スムーズに読めるように、
技巧がほどこされている。

秋山氏の作品は何度でも読み返させる魅力があるので、
当分楽しみだ。
続編は期待せず待っていよう。

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