異をとなえん |

ドルと石油の行方、または、予測と結果

2008.08.11 Mon

03:13:39

ブログをいろいろ見ていると、
未来を予想する人がいて、それが結果と全然違うことがある。
未来予測なんて当るも八卦当たらぬも八卦で、外れても全然気にならないが、
外れた場合はなぜ外れたかに答えた方がいいように思う。
自分の考え方の何が問題だったかを発見するためにも。

私もドルの下落予想とか、石油の上昇予想をしているが、
最近はどうも逆に動いている。
その弁解をしてみたい。

まず、ドルが最近急に上昇した。

NY外為(8日):ユーロは8年ぶり大幅安、ECBの利上げ観測後退(2)

アメリカ経済が今後も落ち込むという予想は変わっていない。
しかし、アメリカ経済に引っ張られている国はたくさんある。
アメリカ経済が落ち込む事によって、その他の国の経済も落ち込んでいる。
その押し合いへしあいが、今のドルの上昇につながったのだろう。

長期的にはアメリカが一番重症だろうが、短期的には、
つまりここ一年くらいでは、アメリカ優位かアメリカ劣位かはわからない。
ドルはそういう意味で微妙な動きをしていく。
ただ、金利が低い事と貿易赤字が多い事で、ドル安になる可能性が高いと思う。
相場特有の問題はあるが、基本的にドル安という見方は変わっていない。

石油も下がっている。

NY原油(8日):4ドル超急落、バレル115.20ドル−ドル高で需要減

石油は要因がいろいろあって難しい。
まず需給がある。
次にアメリカのインフレがある。
そして、相場特有の大きなぶれがある。
ただ、代替エネルギーについては、短期、つまり一、二年ではたいした影響はない。

石油はアメリカ経済の落ち込みと中国を筆頭とした新興諸国の成長の綱引きだ。
アメリカの石油消費は不況といえども、生活必需品なので
それほど減らないと考えていた。
しかし、どうもかなり減らしているらしい。
これは予想外の要因だ。

数値はないけれど、気分がわかるものとして下記の記事をあげておく。

ガソリン高がもたらすアメリカの消費性向の変移と:Garbagenews.com

基本的には新興諸国の成長は続くと見ている。
ただ、アメリカが石油消費を減らした分と中国が石油消費を増やす分とで、
どちらが大きいかが良くわからない。
世界的には成長に急ブレーキがかかっている感じなので、
需給は均衡が取れている。

そして、問題はアメリカのインフレである。
来年は新政権の元での減税があるだろう。
これは実質的に石油の値上がりに対応した賃金の上昇である。
金融緩和政策も続いていそうだ。
そうすると、インフレは止まらない危険性が増していく。
石油の需給が落ち着いたとしても価格は上昇する。

石油の価格の上昇には、ドル価値の低下による要因と石油特有の要因がある。
石油特有の要因での上昇が0であったとしても、
ドルの価値が低下すれば石油は上昇するからだ。

一つアイディアが浮かんだ。
ドルとユーロの関係がドルの価値の変化を表しているならば、
その分を除いたのが石油特有の要因のはずだ。
それを見れば何かわかるかもしれない。
今度調べてみよう。

しかし、ブログを書いて良かったと思う。
ドルと石油の価格の行方にしても、ブログに書いていなかったら、
ドル安、石油高で簡単に済ましていた。
ブログを書いたからこそ、石油の価格上昇の要因には二つあるという考えが浮かんだ。
少しうれしい。

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