異をとなえん |

バーナンキの発言 - 「デフレはなぜ怖いのか」感想(その2)

2008.08.08 Fri

19:47:55

昨日の本の第6章の最後で、バーナンキの発言が引用されている。
他でも見たような気がするので、有名な文章なのだろう。


マネーサプライの減少が大恐慌を引き起こしたという理解はアメリカでは共通のものとなっている。
プリンストン大学から連邦準備制度理事会の理事となったバーナンキ教授は、
『合衆国貨幣史』の著者であるフリードマンとシュワルツに対して、
「ミルトンとアンナに申し上げます。大恐慌についてです。
あなた方は正しい。われわれ(FRB)が大恐慌を引き起こしたのであり、
大変残念に思っております。
しかしお二人のおかげでわれわれは二度と同じあやまちは繰り返しません。」
と述べている。


私には信じられない。
大恐慌が悲惨になったのは、
金本位制の足枷で十分に金融緩和を進められなかったからというのは一理ある。
しかし、金融緩和政策を取れたとしても、
日本のような十年の大停滞がせいぜいではないだろうか。
金融緩和政策を続ければ、不況にならないというのは信じられない。

結局、根本において、一人の人間の力が社会や国家を大きく変えるというのに、
私は懐疑的なのだ。
一人の思想家が時間をかけて自分の考えを世の中に広めていき、
それが社会を変えるというのはわかる。
戦争の時などは、指導者の選択が歴史の流れを大きく変えるというのもわかる。
しかし、経済のような個人個人の選択によって決定される事柄の集合体を、
一人の人間、あるいは少数によって変化させる事ができるとは思えない。

今回のアメリカの景気後退に対してバーナンキはFRB議長として問題に対処している。
大恐慌を克服したというアメリカの経済学の知見によって、
問題を取り扱っていくだろう。
つまり、アメリカの経済学が正しかったかどうか、結論を見る事ができる。
大恐慌クラスの恐慌を起こすほどのバブルはそうはできはしない。
100年に一度という話だ。
それを見る事ができるというのは、経済学に興味を持っている人間としては、
実に興味深い。

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