異をとなえん |

原油価格の上昇はまだ続く

2008.06.24 Tue

02:51:27

経産省の北畑次官が、
原油価格について
「今すぐではないが、確実に下がる方向に動く」と述べたそうである。
正しいだろうか。
いや、言っていることはもちろん正しい。
原油価格は急激に上昇したのだから、余程の事がなければいつかは下がる。
しかし、これでは何も言っていないに等しい。
どのような条件が揃えば下落するか、それを言う必要がある。

私は原油価格は、当分上昇すると思う。
原油価格は投機で上昇しているわけではない。
原油価格の上昇はインフレによって、起こっている。

株式市場の立ち直りから見た将来展望
では、原材料価格の上昇は新たなバブルとしてとらえていた。
そして、原材料価格の上昇が結局は需要を減らし不況に導くと。

石油価格の限界
では、この予想に基き200ドルが限界としていた。
しかし、これは間違っていたと思う。

原材料価格の上昇は需要の減退をまねくより先に、まずインフレを起こしつつある。
需要の減退は確かに一部の国で起こっている。
しかし、新興国、特に資源国の需要は減っていない。
韓国みたいに資源がない新興国は、
経常収支の悪化に対応するために引締めに転じざるを得ないが、
経常収支にまだゆとりがあり中国のような国や、
ロシア・ブラジル・サウジアラビアのような資源国は、十分成長を続けている。

新興国の景気を過熱させている最大の原因は、アメリカの金融緩和政策にある。
ドルとペッグ制をとっている各国は、景気が過熱している状態であっても、
アメリカが政策金利を下げているために、引締めに転じることができない。
アメリカの景気は下降局面に入りつつあるから、原油の需要も減退すると見ていたが、
新興国の需要は減少しているようには見えないので、
トータルとしての原油の需要は増えているのかもしれない。
通貨の流動性が増えていることで、需要が増えているならば、
それは結局全体的なインフレを導くことになる。

ドル建ての原油価格は上昇していても、
ユーロ建てに変換した原油価格はほとんど上昇していないという、
よく見かける図はその現れだ。
原油価格の上昇が、インフレによるドルの減価の現れならば、
インフレが止まらない限り上昇はやまない事になる。

これらのモデルが正しければ、
アメリカが政策金利を引き上げて引締め政策に転じなければ、
あるいはドルにペッグしている各国がペッグ制を停止しなければ、
原油等の資源価格はインフレとして上昇を続けるだろう。

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53 インフレは続き、そして

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