異をとなえん |

「新幹線のぞみ白書」感想

2008.06.20 Fri

19:47:22

大朏博善著「新幹線のぞみ白書」を読む。
単行本に「究極の新幹線『300X』」の部分を加筆した文庫版だ。

新幹線と言うと「ひかり」が頭に浮かんで、
「のぞみ」ができているのは、つい最近まで知らなかった。
昔大阪で働いている時は結構乗ったのだが、最近はとんとご無沙汰だからだ。
「のぞみ」と言うのは「ひかり」より速い電車で、
ひかりより速いものはないという科学的常識から外れていて、
ネーミングはわかりにくい。

この本ではオーソドックスが技術本として、
最速270km/hで東京大阪間を2時間半で結ぶには、
どんな困難があり、どう解決していったかを説明している。

難しい技術的説明は、とんとわからないが、
一冊の本として読んでみると大変さが伝わってくる。
サイエンスZEROの次世代新幹線
では、「のぞみ」よりさらに新しい新幹線の開発についての番組だった。
その二つの開発の推移を理解した限りでは、
日本では騒音に対する対策が一番重要で大変だ。
ほとんどの努力がここに吸い込まれている印象を受ける。
ヨーロッパの高速列車開発が、騒音に対してあまり気にかけずに済むのは、
日本から見るとある意味うらやましいだろう。

鉄道技術というのは、一見普遍性があるように見えるが、
実はかなりローカルなものだというのは、驚きだ。
しかし、そういうところこそ技術の見せ所でもある。
新幹線もリニアモーターカーも、技術力の華だ、
華麗に咲いて欲しい。

本書への一つの不満はJRグループとしての技術開発の部分だ。
JR東海の技術開発のみ焦点が当たっているが、
その他のJRグループの新幹線の開発がどうなっているか、疑問がある。
まるっきり同じ事を各グループで実行するのはムダだから、
ある程度協力態勢を取ってはいるだろうけど、いろいろ厄介だ。
そこらへんの説明が欲しかった。

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