異をとなえん |

なぜ六者協議で外交的孤立を恐れるのか?

2008.06.17 Tue

03:02:08

下記のブログを読んで、なぜ六者協議で日本の外交的孤立を恐れるのか不思議に思う。

寝言@時の最果て: 「拉致敗戦」と現在

記事の中身は日本が外交的に敗北を喫したという意見に見えるが、
なぜそれが問題なのか、私にはよくわからない。
また、日本全体の空気としても、
外交的孤立を避けるべきという意見があるようだが、
何を恐れているのか不思議だ。

現在の状態での最悪のシナリオは、アメリカが北朝鮮と妥協して、
拉致問題の解決ができぬまま、北朝鮮のテロ支援国指定を解除して、
国交を結ぶことだろう。
六者協議では日本を抜きにして、北朝鮮の支援が決まる。
北朝鮮が核開発を放棄するかどうかは難しいが、一応放棄したとする。

日本はこうなって何が問題なのか。
北朝鮮に資金の支援をせずに、核開発の放棄をさせたのだから、
それだけ有利ではないだろうか。

アメリカは北朝鮮に対する見返りの支払いを日本抜きで実行する事に、
不満を持つかもしれない。
日本にとっても北朝鮮の核開発の放棄は重要なのだから、
当然の要求と言える。
しかし、日本が六者協議でアメリカに対して借りがあったとしても、
金銭的な面だけである。
同盟の信義には関係ない。
自国民の安全という非常に重要な問題で、日本が妥協しなくても、
アメリカは理解してくれると思う。

そして、資金だけの問題ならこの借りを日本は簡単に返すことができる。
日本が北朝鮮に関係ない局面でアメリカに支払えばいい。
現在の世界情勢では日本が追加的に資金を供与できる局面はいくらでもあるだろう。
外交当事者が阿吽の呼吸で実行してしまえば誰にもわからない。

中国・韓国・ロシアが不満を持つならば、
拉致問題の解決に協力してくれれば北朝鮮に資金援助はするというだけでいい。
同盟国でもないのだから、
日本抜きで実行した事に日本が気にする必要はない。

しかし、この最悪シナリオでは拉致問題の解決はどうなるという批判はあるだろう。
私は拉致問題の解決は非常に難しいと思っている。
制裁を加えてもダメだが、交渉したってダメだろう。
だったらエサを与えないだけ、制裁の方がいい。

私は拉致被害者は既に死亡していると思っている。
だからと言って、
拉致被害者が帰らなくても北朝鮮と国交を回復しろと言うのではない。
むしろ、生きていると思って被害者を取り戻すために、
北朝鮮との国交を急ぐ必要はないと主張するためだ。
北朝鮮がいい加減な国であることは明らかなのだから、
北朝鮮が殺したと思っても生きている人がいる可能性もある。

では、北朝鮮との国交回復のための条件となる拉致問題の解決はどうするのか。
拉致を担当した犯人を引き渡してもらい、
北朝鮮国内で日本が独自に科学的な捜査も行なってその裏付けを取り、
生存している拉致被害者がもういない事を確認した時点で解決とする。
そうするしかない。

私から見れば、
北朝鮮こそ六者協議で拉致問題を議題に挙げて解決をはかる必要がある。
拉致被害者が死亡していて日本がそれを納得しないならば、
納得させるために国際社会がそれを調査して、結論を出す必要があるからだ。
北朝鮮でなく第三者が調査した結論ならば、日本の世論もなだめられる。

では、なぜ北朝鮮はそういう主張をしないかと言うと、
日本をなめていて、何の犠牲も払わずに日本が譲歩すると思っているからだ。
こんな話に日本が耳をかたむける必要はない。

最悪のシナリオとして、日本抜きで六者協議が進展し、
拉致問題の解決抜きに、北朝鮮が核開発を停止し援助を得られるとした。
しかし、この状態で始めて拉致問題の解決のための前提が整うのだ。
日本以外の国は日本も資金援助に参加させるために、
拉致問題の解決を北朝鮮に要求するだろう。
北朝鮮も日本からの資金援助のために拉致問題の解決を真面目に考えるようになる。
つまり、最悪のシナリオこそ日本にとって最善のシナリオなのだ。

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