異をとなえん |

リフレ政策に反対する(その2)

2008.06.11 Wed

02:28:37

2.リフレ政策は不具合を生む

人口が一定で需要が変わらないなら、
価格は絶対に上がらないかと言うとそうではない。
通貨供給量を拡大していけば、必ず物価は上がるはずである。
しかし、このような市場は健全だろうか。
私にはそうは思えない。

たとえば、通貨供給量を拡大してインフレになったとしよう。
具体的には公共工事のために国債を大量に発行して日銀が引き受けることにする。

どんな風にインフレが発生するかは難しいが、
資材価格が高騰して諸物価が上がっていくことにする。
現在の輸入原材料の価格が上昇しているのに似ている。
この状況が好ましいだろうか。
供給側の費用が上昇して価格が上昇すると言うことは、
需要が減少することになる。
普通の消費者にとってはあまり好ましいことではない。

それでは、インフレ期待が発生して、消費者の需要が増大したとしよう。
もうすぐ価格が上がるからということで、商品に飛びつくことになる。
どっちが鷄が卵かというような議論になってしまうが、
価格は上がる。
しかし、これはガソリン税騒動のような話で、
価格が上がってしまった後はがくっと需要が減少する。
ガソリンはほとんど買いだめができないが、買いだめができる商品ならば、
さらに需要が減少するだろう。
結局、インフレ期待による需要の増大は、
恒常的なものでない限り、それが剥落した後は悲惨な事になる。

通貨供給量を増やして無理矢理インフレにしたとしても、あまりいい事とは思えない。

上記は理論的に考えた一つの結末だが実際の経済では起こらない可能性が強い。
実際の経済では、通貨供給量を増やす政策は資産インフレを生むだろう。
日本も今回の景気回復期に不動産のプチバブル現象が起きていた。

その資産効果によって需要が増大し、つまり財布が厚くなったのでムダ使いをして、
インフレになることもありえる。
けれども、バブルがはじけた後、それを後悔しない人はいないだろう。

つまり、人口減少社会で発生するインフレは、体感での景気がどうであろうとも、
景気過熱状態の可能性が強い。

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