異をとなえん |

日本の存在回復の願望

2008.06.09 Mon

03:40:02

【経済コラム】ロックスターが教えたサミット成功の鍵−W・ペセック

上記の記事で、日本は


アジアブームの中で、日本は目立たない存在になりつつあるという認識は、
もっと大きな存在になりたいという願望を生み出しており、



と評されている。

日本はそんなに大きな存在になりたい願望があるのだろうか?
外国人からよく出てくる、日本は核保有を目指しているとかの戯言のように思える。
核保有願望は一部にはあるだろうけど、大勢としてはない。
それと同じように、大きな存在になりたい願望は外国人の願望の反映だけだ。

毎日新聞の発信箱で日本らしい演説が紹介されていた。

発信箱:目立たないのが持ち味=藤原章生


発信箱:目立たないのが持ち味=藤原章生(ローマ支局)

(中略)

 議長のベルルスコーニ伊首相が「1人がそんなに話したら、1カ月たっても終わりませんよ」といさめながら笑い話を披露し、さらに5分が浪費された。その直後が福田さんである。300人ほどが出入りする記者室の空気がすっと動いた。イヤホンを外したり、コーヒーを飲みに席を立つ人が揺らす空気だ。演説は米国などを刺激しそうな部分をわざわざ省いて、短めに終わった。誰の反発も買わない、おとなしい語りは、ほとんど報じられなかった。

 会場の片隅に目をやると、官僚が20人もの日本人記者を集めて会議内容を逐一伝えていた。国際会議で必ず目にするこの光景を、以前は異様と思っていたが、少し離れてながめると、その集団は大声一つあげず、壁の絵のようにある。近づけば、ささっと資料を手渡してくれる。

 国際会議で日本の代表には自分の言葉で語り、もっと目立ってほしいと思った時期があった。でも最近は、何も無理しなくていいと思うようになった。場の邪魔にならず、誰とも対立せず、決して目立たない。それはそれで、一つの持ち味で、いいのではないかと思う。

毎日新聞 2008年6月8日 0時07分


自己顕示欲が強い政治家でも、あまり目立たない。
もちろん政治家は選挙を考えて、それなりの存在感を出そうとするだろうが、
外交は票にあまりならないと言われるので、それほど熱意がないのだろう。

外交が票にあまりならないのは、国民が興味を持っていないからだ。
外交が日本にとって死活的利害ならば、国民は興味を持つ。
そうでないのに、単に存在感を大きくしたいだけで努力するのは、
日本人的感覚には合わない。
「沈黙は金」という格言もある。

ODAが世界4位か5位くらいに落ちてしまい、
影響力保持のためにODAを増やそうという意見が出ているが、
日本がODA世界1位の時だって影響力なんて全然なかった。
だから、減らしても増やしても別に変わらん気がする。

結局、外交の影響力とか存在感のような物ではなく、
ODAだったら、いかにして発展途上国を開発できるかを問うべきであり、
そのための外交を目指して欲しいと思う。

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