異をとなえん |

「よみがえれ!国産ジェット」感想(補足)

2008.05.15 Thu

02:20:34

「よみがえれ!国産ジェット」の感想に書き忘れていた事を思い出した。
考えていたのは、MRJが失敗するとしたら、どういう時かだ。

まず、一番ありそうなのが、P&Wがエンジン開発に失敗する事だ。
三菱としてはどうしようもない。
ただ、この危険性は三菱もよく知っているはずで、
かつエンジンメーカーでもあるのだから、
ある程度めどが着いているのだろう。

もう一つ怖いのは、三菱が開発に失敗する事だ。
ありえる話だけど、これに失敗するのでは、
そもそも航空機開発に挑戦したのが間違いということだから、
当事者としては自分の力不足だと納得しやすい。
応援する立場としてはできると信じるしかない。

次に問題になるのは販売能力だ。
技術力はあっても、
販売能力がなくて失敗したと言うのはYS11の時に言われた話だ。
しかし、本当に技術力はあったのか。
YS11はカタログスペックが優れているという話を聞いた事がない。
カタログスペック上の優位がないのに、
技術があったと言うのは負け惜しみだろう。
どれも、これも代わり映えしない商品の中から、
商品を買わせる力は販売能力かもしれないが、
新参者がそれに頼ってもしかたがない。
私には販売能力よりも、
技術力がなかったからYS11は売れなかったのだと思う。

今回のカタログスペック上の燃費30%改善というのは、
実現できれば競争力は間違いなくある。
この原油高騰の折、決め手になる。
それで勝負していくしかない。

そして、一番心配なのは、できた時の経済状況である。
まず、世界景気が悪くなって、
リージョナルジェットの市場が大きく伸びない事が考えられる。
ただ、この場合でも原油価格が高止まりしているならば、
低燃費の機体は航空会社の競争力を改善する。
だから、金融のサポートがあれば売れる。

原油の価格が下がって、燃費の改善が航空会社にとって、
それほどコストの上で優位になれない事態も考えられる。
しかし、2012年に原油が下がったとしても、
また上昇する事は常に想定しておかなければならない。
ライバル機と比べて、
その時点での燃費の改善コストの合計が航空機価格の差と一致するならば、
競争力はあるはずだ。

世界景気が悪くなって、
原油の価格が大きく下がってしまうのが一番問題である。
この場合、航空会社は今運用している機体を長く使っていくことになる。
これは辛抱強く待つしかないのかもしれない。

最悪の事態を想定する事はいくらでもできるが、
ここ数年で原油価格が大きく下落する事はないだろう。
その間にある程度の受注を取りたい。
カタログスペックが出た段階で勝負してくる、
航空会社はあるのではないかと期待している。

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