異をとなえん |

「よみがえれ!国産ジェット」感想

2008.05.13 Tue

18:20:53

杉山勝彦著「よみがえれ!国産ジェット」を読む。
MRJの開発を応援する立場から、各種事情を紹介している。
証券アナリストらしく、MRJが成功すると、
どの企業に影響が及ぶかのような観点で記述されている。
目次は下記になる。

はじめに 私はなぜこの本を書くのか、日本になぜMRJが必要なのか
第一章 <戦後航空史>三菱ジェット機が誕生するまで
第二章 <世界の航空事情>日の丸ジェットが挑む市場には何が待ち受けているか
第三章 <航空機とエンジンの仕組み>MRJは今までとどこが違って魅力的なのか
第四章 <日本メーカーの健闘〉日本の地位を押し上げた材料革命とは
第五章 国産の装備品は採用されるのか
第六章 立ちふさがる障害は何なのか
第七章 <まだある日の丸ジェット機の開発>ホンダの挑戦と民間転用機プロジェクト
終章  日本の翼よ、よみがえれ
 
総花的記述になっていて、あまり深みは感じられない。
どちらかと言うと楽観した感じになっているのだが、
へそ曲がりの私は逆に心配になってしまう。
前間氏の本
を読んだのと逆な感じだ。

「たとえ短期的に巨額の損失が出てもやる価値がある事業だ」(P234)
と主張しているが、
私なんかは巨額の損失が出るならばやってはいけないだろうと思う。
将来を見すえた投資は損失ではないし、
失敗しても潰れないだけの余裕は必要だ。
しかし、それだけのリスクを負う以上、
成功した場合の利益も多くあらねばならない。
三菱重工は損を出しても挑戦しようなどと考えていないと信じている。
そして、補助金を応援する国民として、
利益をきちんと出せるように事業をチェックしていかなければならない。

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