異をとなえん |

現在の政治情勢の混沌の原因

2008.04.01 Tue

12:57:08

どうも国会が混沌としている。
原因は与党が衆議院で3分の2の議席を保持し、
野党が参議院で過半数を握っているという、憲政史上始めての事態にある。

単に与党が衆議院で過半数、参議院で半数割れだと、何事も進まなくなる。
小渕政権の時の金融国会が思い浮ぶが、その時は野党の提案を丸呑みして解決した。
つまり、与党野党がある意味妥協したことになる。

与党が絶対に通したい法案があり、野党が絶対に通したくない法案があれば、
妥協できないという事で選挙によって国民に信を問うしかないだろう。
小泉首相の郵政選挙が、ちょっと変だがこの例になる。
法案の成否がは、その時の勝敗によって決まる。
郵政選挙の場合は3分の2を取ってわかりやすくなったが、
過半数しか取れない場合、与党が勝っても参議院が拒否し続ける可能性はある。
しかし、法案の成否を賭けた選挙であれば参議院も妥協せざるを得ない可能性が強い。

もっとも3分の2を取れず参議院が拒否し続ける可能性はあるが、
その後は世論が次の結果を決めることになるだろう。
世論が参議院に対して選挙結果を反映しない事を怒れば、
再度3分の2を目指して解散もありえる。
しかし、これは国費の無駄遣いという意見も多いだろうから、
やはり反対した野党は棄権するのが普通ではないだろうか。

そういう意味で、小泉首相の郵政選挙は憲法違反だとか、
参議院の否定だとかの意見が多いが、私はむしろこれが普通になると思う。
重要法案を衆議院で可決し参議院で否決した場合、
総理は衆議院を解散して法案の可否を問い、敗北すれば野党に政権が渡るし、
勝利すれば野党は参議院での否決を棄権に変える。
これが憲政の常道になる。

現在の政治情勢はちょっと違う。
与党が衆議院で3分の2を保持しているので、
野党が参議院で反対しても強行する力がある。
この意味が福田首相はわかっていない。
野党はいいも悪いも自分の意見を押し通す事は絶対にできないので、
妥協する気持ちになれない。
自分たちの選挙のためのパファーマンスを優先することになる。
今回のガソリンの暫定税率の延長も、いろいろ混乱する事は目に見えている。
しかし、与党だけで回避できるのに野党に責任を押しつけられても困るというのが、
野党の言い分だろう。
与党もそれを斟酌しなくてはいけない。
つまり3分の2の力で早めに強行採決すべきだった。

3分の2の強行採決を繰り返すと問責決議案を出されるだろうが無視していい。
参議院が審議を行なわないならば、全て期限が来た時点で再可決して法案を通す。
マスコミは批判するだろうが、これが現在の状況では普通のはずだ。
慣習に捕われて福田首相は、そのことをわかっていないように見える。

もちろん、これらの事は国民の支持があるのが前提だ。
国民の支持がないのに強行すれば選挙の際にしっぺ返しされるだろう。

結局、与党は野党の対案を丸呑みするか、全面拒否するしかない。
妥協は現在の状況ではありえない。
世論が与党を支持していると考えれば強行すればいいし、
そうでなければ引くしかない。
福田首相はそのふん切りがついてない。

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