異をとなえん |

日本はなぜ戦争が下手なのか?

2008.03.28 Fri

19:07:59

第二次世界大戦での日本の戦争の方法は本当に馬鹿にしか見えない。陸軍と海軍の意味のない対立、産業界を戦争に協調させる方法など、そのころの本を読んでいると、腹が立ってくる。なぜに日本はかくも戦争のやり方が下手なのだろうか。私が思うにその理由は次のようなものである。

権力が極めて分散されている日本においては、意志統一に時間がかかる。それを拙速で戦争などしてしまうと、各人各組織が勝手に作業をしてしまい、全体としては大きなムダができてしまう。

日本以外の諸外国は、かなり中央に権力が集中している。その下にいる人間は上の指示に黙って従う。だから、上の人間は大変だけれど、上の人間の考えている範囲内では矛盾やムダがない。

ところが日本では各人の能力を発揮させ全体として力を出していく。その結果、下の人間の言う事を黙って聞いて盲判だけ押しているのがいい上司のようなムードがある。そうすると、下のレベルから持ち上がったアイディアや企画がそのまま上に流れていく。しかし、全体としてみるとムダがあるので、普通は上のレベルの会議でぶつかりあって調整されていく。時間はかかるけど、普通はこれでまあまあ動いている。

戦争の場合はそうはいかない。即断即決が求められるので、どうしても下部が暴走してしまいがちになる。それを止めるには、上の人間が現場を把握し全てを認識して、動かなくてはならない。しかし、普段そうなってないものを、いきなりやろうとしても無理である。そのため、矛盾やムダの多い方法になる。

さらにさかのぼって、日本の政府組織が分権的になる理由を考えてみよう。日本の政府組織が権力分権的な組織になる理由は、平和な国であった事だ。戦争をしないのなら、緊急時にさっと動けるように中央集権になる必要がない。外敵からの侵略がほとんど元寇のみであった日本では、どうしても楽な分権的組織に流れてしまったのだろう。

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURLはこちら