異をとなえん |

不法残留者の摘発

2008.03.12 Wed

03:39:53

ブログで一番最初に書いた不法残留者の経常的な減少の記事の一年経った状況を書く。

もっとも、最初に書いた時は年度別に不法残留者数をまとめているようなページがなかったので、表を作るだけで意義があると思っていたのだが、法務省の発表(【広報資料】本邦における不法残留者数について(平成20年1月1日現在))に、まとめが含まれてしまい、ほとんど意味がなくなってしまった。でも、続けることが大事なのでまた書く。

下記は前回と同じ形式でまとめた表である。

平成20年 平成19年 平成18年 平成17年 平成16年 平成15年
韓国 31,758(21.2%) 36,321(21.3%) 40,203(20.8%) 43,151(20.8%) 46,425(21.2%) 49,874(22.6%)
中国 25,057(16.7%) 27,698(16.2%) 31,074(16.0%) 32,683(15.8%) 33,522(15.3%) 29,676(13.5%)
フィリピン 24,741(16.5%) 28,491(16.7%) 30,777(15.9%) 30,619(14.8%) 31,428(14.3%) 30,100(13.6%)
タイ 7,314( 4.9%) 8,460( 5.0%) 10,352( 5.3%) 12,787( 6.2%) 14,334( 6.5%) 15,693( 7.1%)
その他 60,915(40.7%) 69,869(40.9%) 81,339(42.0%) 88,059(42.5%) 93,709(42.7%) 95,209(43.2%)
合計 149,785 170,839 193,745 207,299 219,418 220,552
減少数 21,054 22,906 13,554 12,119 1,134
前年比減 12.3% 11.8% 6.5% 5.5% 0.5%


感想を述べる。

一番大事な事は不法残留者数は継続して減少していることだ。これさえ達成できていれば、大きな問題はないと思う。

不法残留者の減少数は減ったが、パーセントでは増えている。分母が小さくなると取締りが、大変になるあらわれなのだろうか。不法残留者の摘発記事が頻繁に出てた印象からすると、大変になったような気がする。ただ、確定的な事は言えない。

今後の動向については、不法残留者を5年間で半減する計画はかなり難しくなっている。平成16年の219,418を起点とすると、半減するには約11万人を減らさなくてはならない。計画最終年度の今年に、約4万人減らさねばならないが、それは減少数が約2万2千人で高止まった事を考えると無理だろう。ただ、指紋検査によって不法入国を減らす事ができれば、強制退去の人数が変わらなくても達成できる可能性はある。実際の事情を知らないと何ともいえないところだ。しかし、このペースを維持できるなら、8年ぐらいで不法残留者は0に近づくので、たいした問題ではない。

読売新聞の記事もそれを裏づけている。

 過去最多だった1993年の29万8646人から15年連続で減少した。政府は来年1月1日時点で不法残留者を11万人までに減らす目標を立てているが、このペースでは目標達成は難しいとの見方もある。



タイとその他の国の不法残留者の構成比が段々減っている事から考えると、より一層の対策が韓国、中国、フィリピン人に求められる。韓国と中国の人数が多いことから、日本人と外見が似ているせいで摘発しにくいかとも思ったが、毎日新聞の記事によると、必ずしもそうではない。

 一方、不法入国や不法残留など入管法違反に問われ強制退去させられた数は前年比1万908人減の4万5502人。国別では中国が最多で全体の26.3%を占めている。【坂本高志】



強制退去させられた国別の数では中国が一番多いのだから、摘発自体は問題でない。ただ、不法残留になっている人間が一番多いということだけらしい。フィリピンの不法残留者が中国を上回っていたのは、去年一年間だけで今年になるとまた中国の方が多くなっている。外国人の中で犯罪件数が一番多いのが、中国人である事を考えると、より中国人中心な摘発が望まれる。

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